韓国語の連体形をとことん詳しく解説します(品詞別)

連体形の表現 韓国語学習
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韓国語の連体形について解説します。

“連体形ってなに?”と思いますよね。あまり聞きなれない言葉だと思います。日本語のサイトで調べてみてもハッキリと分かりやすい結果はみあたりませんが、日本人は無意識に使っている表現です。

韓国語の連体形を知っていると、また違った表現ができるようになります。では詳しく説明していきますね。

韓国語の連体形

具体的に連体形ってどんな表現なのでしょう。それは

  • 走っている
  • 大きい
  • 作っていた料理

このように日本語では「~していた」や「~している」というように詞や形容詞、名詞、存在詞が活用してその後にくる名詞を修飾することを連体形”と言います。

連体形は動詞、形容詞、名詞、存在詞によって表現は違います。また時制である過去、現在、未来によって使い方が違ってきますので一つずつ説明していきますね。

動詞の連体形

思い出

まずは動詞から解説します。動詞の連体形には現在、過去、未来の表現があります。

動詞の現在連体形「~する」

日本語の意味は「~する」と言う表現ですね。その後に名詞がきます。こちらは動詞の語幹に「는」をつけるだけです。

動詞の「다」をとると語幹になります。その語幹に는をつけるだけです。

[作り方]보다(見る)の場合

보다 から 다をとって 는をつける→ 보는

「~する」 : 「動詞の語幹+

例文)

  • ハングル講座を見る時間→한글강좌를ハングルガンジャルㇽ 보는ポヌン 시간シガン
  • 一生懸命勉強する弟→ 열심히ヨルシミ 공부하는 コンブハヌン동생トンセン
  • バスを待つ人々→ 버스를 ボスルル 기다리는 キダリヌン 사람들サラムドゥル
  • 本を読む人は頭がいい→ 책을 チェグル읽는 インヌン사람은サラムン 머리가 モリガ 좋다チョッタ
  • ピンクの服を着た母→ 핑크색 ピンクセク 옷을 オスル 입는 イㇺヌン 어머니オモニ

いまどうしているかを表す表現ですね。

動詞の過去連体形「~した」、「~していた」

過去連体形は少し複雑です。下の3つありますが、分かりやすく説明していきますので頑張っていきましょう!

「~した」→ 動詞の語幹にㄴまたは은
「~していた」→ 動詞の語幹に (未完了、反復の意味がある)
「~していた」→ 動詞の語幹に았던または었던 (完了、回想の意味がある)

この3つの違いをを詳しく説明したいと思います。

“보다”を例に見ていきましょう。

①「~した」→ ㄴ /은
지난번에 영화 → この前見た映画
このように単に「見た」という過去形になります。
②「~していた」→ 던
지난번에 보던 영화 → この間見ていた映画
こちらはまだ全部見ていなく途中だという未完了の意味が含まれます。またはしょっちゅう見ている反復の意味合いもあります。
③「~していた」→ 았던または었던
지난번에 보았던(봤던) 영화 → この間見ていた映画
こちらの場合は全部映画を見て終わった完了の意味があります。

①の③の違いは、③の았던/었던には「~していた」と言う意味が含まれていることです。両方とも完了の意味で「~した」という意味になりますが、①は「見た」、「食べた」、「会った」という単に過去にあったことを表現するのに対して、③は「見ていた」ともう過ぎ去った過去の事として回想する意味があります。

では例文をみながら、もう一度確認していきましょう。

変化を表す絵

①「~した」→ ㄴ /은

単に過去に「~した〇〇」と言う時です。○○は名詞になります。

 「~した」 :「動詞の語幹+
(パッチムあり):「動詞の語幹+

例文)

  • 働いた人 → 일한イラン 사람サラム
  • 教えた内容→ 가르친 カルチン 내용ネヨン
  • 洗った服→ 씻은 シッスンオッ
  • 煮たじゃがいも→ 삶은 サルムン감자カムジャ
②「~していた」→ 던(未完了、反復
「~していた 」:「動詞の語幹+

例文)

  • 読んでいた本どこにあるんだ→ 읽던イルドン チェㇰ어디 オディ있지イッチ?
  • それ私が食べてたケーキなんだけど。→ 그게クゲ 내가 ネガ먹던モㇰトン 케익인데ケイギンデ.
  • 私が通っていた教室です。→ 제가 チェガ 다니던 タニドン 교실キョシル 입니다イㇺニダ.
  • きのう行った道 → 어제 オジェ 가던 カドン キル
③「~していた」→ 았던/었던(完了、回想

こちらは昔や以前を思い出しながら回想する感じがあります。

「~していた 」:「動詞の語幹+았던または었던
  • 学生の時尊敬していた先生です。→ 학생 ハクセンッテ존경 チョンギョン했던ヘットン 선생님이에요ソンセン二ミエヨ.
  • 彼は私が子供の遊んだ友達です。→ 그는 クヌン 제가 チェガ 애エギ ッテ 놀았던 ノラットン 친구에요チングエヨ.
  • あの時着ていたワンピースはどれだ?→ ッテ 입었던 イボットン원피스 ウォンピース 어느オヌ 거지ゴジ?
  • そこは前に通っていた会社です。→ 거기는 コギヌン 전에 ジョネ다녔던タニョットン 회사에요 フェサエヨ.

なんとなく違いがわかったでしょうか。さすがにこれを使い分けるのはちょっと難易度がありますね。いまははっきり分からなくても大丈夫です。文章を聞いたり使っていくうちにだんだん分かってきます。

動詞の未来連体形「~する」

次は動詞の未来連体形です。動詞の未来形は日本語の意味では「~する」という感じで「未来にそれをどうするという意味を表します。

名詞を修飾するので「~する〇〇」これもこの〇〇には名詞が入るはずですね。

 「~する」 :「動詞の語幹+
(パッチムあり):「動詞の語幹+

例文)

  • 行く所 →  カルゴッ
  • やることが多い → ハル 일이 イリ 많다マンタ
  • 食べる物→ 먹을 モグルゴッ
  • これから住む家 → 앞으로アップロ サルチプ

間違いやすいポイント

ここで少し混乱しやすいポイントを説明したいと思います。

動詞の現在形と未来形で日本語では同じ「見る」ですが、韓国語では形が違ってきます。

  • 映画を見る人たち→영화를 보는 사람들(現在形:いま映画を見ている)
  • 明日映画を見る場所→내일 영화를 장소(未来形:明日映画を見る)

形容詞の連体形

思い出6

形容詞の現在連体形「~な」

形容詞の表現には主に2種類あります。具体的に表すと

1.猫がかわいい。
2.かわいい猫

という二つの表現があることがわかります。この2番目の表現が連体形ですね。形容詞が連体形になって「かわいい」、そして名詞である「猫」を修飾しています。

これは形容詞の「다」をとると形容詞の語幹になり、それに「ㄴ」または「은」を付けるだけです。パッチムが無い場合は「ㄴ」を、ある場合は「은」をつけます。

      「~な」 :「動詞の語幹+
(パッチムあり):「動詞の語幹+

では例文をみてみましょう。

例文)

  • いい人→ 좋은チョウン 사람サラㇺ
  • 大きい手→ クン ソン
  • 黒いカバン→ 검은 コムン 가방カバン
  • 広い部屋→ 넓은 ノルブンパン
  • 高い値段→ 비싼 ピッサン 가격カギョㇰ

形容詞の過去連体形「~だった」

次は形容詞の過去形の連体形です。日本語で言えば例えば「きれいだった星」とかそういう過去の表現ですね。では韓国語ではどう表すのでしょう。

「~だった」→ 形容詞の語幹に던 (未完了、反復)
「~だった」→ 形容詞の語幹に았던または었던 (完了、回想)

先ほど動詞で説明したのと同じような意味になりますね。①も②も訳は「~だった」になりますが、①は完了していなく、②は完了しているという意味が含まれています。

では많다で説明します。

많던 → 意味は「多かった」になり、今も多い。または今はどうなのか不明である。
많았던 → こちらも意味は「多かった」になりますが、今は多くないという完了の意味が含まれています。

例文をいくつかみていきましょう。

①「~だった」→던(未完了、反復)

例文)

  • 今日は本当に寒かった一日だ。→ 오늘은 オヌルン 진짜 チンチャ춥던 チュプトン하루다ハルダ.
  • 数学は僕にとって難しかった問題が出た。→수학은スハグン 나한테 ナハンテ어렵던 オリョウォトン문제가 ムンジェガ 나왔다ナワッタ.
  • 昔からそこは深かった海だ。→ 옛날イェンナレ부터 プト 거기는 コギヌン 깊던キプトン 바다다パダダ.
②「~だった」→았던/었던(完了、回想)
  • すごく面白かった映画 → 너무ノム 재미있었던 チェミイソットン영화ヨンファ.
  • 綺麗だった彼女を思い出す。→예뻤던 イェッポトン그녀가 クニョガ 생각이 センガギ난다ナンダ.
  • ここは昔は美しかった町だった。→여기는 ヨギヌン옛날에エンナレ 아름다웠던 アルㇺダウォットン 동네였어トンネヨッソ.

つづいて名詞です。

名詞の連体形

思い出3

名詞の現在連体形「~である」

名詞にも連体形があります。「~である」という意味で「~인」で表します。

~である 」:「名詞+

こちらは「~だ」を表す「~이다」の連体形です。例を見てみると「彼は学生だ」が「그는 학생이다」ですが、この「~이다」ですね。

ではすぐ例文にいってみましょう。例文を見た方がわかりやすいでしょう。

例文)

  • 日本人である田中さん → 일본사람인イㇽボンサラミイン 타나카씨タナカッシ
  • 警察官である兄 (弟からみた)→경찰관인 キョンチャㇽガンインヒョン

そして過去形もあります。

名詞の過去連体形「~であった」

過去連体形は「~였던」で表します。

~であった」 :「名詞+였던
  (パッチムあり):「名詞+이였던

例文)

  • 看護婦だった人 → 간호사 カノサ였던 ヨットン사람サラム.
  • 問題だった事件 → 문제 ムンジェ였던ヨットン 사건サコン
  • 森だった場所 → 숲이였던スピヨットン 장소チャンソ

存在詞の連体形

思い出4

存在詞とは「ある」の意味の「있다」と「ない」の意味の「없다」です。こちらも現在、過去、未来の連体形になります。

存在詞の現在連体形

こちらも同じように는をつけるだけです。

意味 原形 現在連体形
ある・いる 있다 있는
ない・いない 없다 없는

そして存在詞だけでなく“있다・없다”の付く形容詞の「맛있다・맛없다」や「재미있다 ・재미없다」も同じ使い方になります。

例文)

  • そこにあるみたいだ→ 거기에コギエ 있는インヌン 같아ガッタ.
  • 絵がない本→ 그림이クリミ 없는 オンヌンチェク
  • 面白くない話→재미없는チェミオンヌン 이야기イヤギ
  • おいしい料理→맛있는マシンヌン 요리ヨリ

存在詞の過去連体形

過去形も動詞と同じように作ります。

意味 原形 過去連体形
あった・いた 있었다 있던/있었던
なかった・いなかった 없었다 없던/없었던

例文)

  • そこにあったカバンは私のだ。→ 거기コギエ 있던 イットン 가방은 カバウン내거야ネッコヤ.
  • お店にいた猫が気に入りました。→가게에 コギエ 있던 イットン 고양이가 コヤンイガ 마음에 マウメ 들었어요ドゥロッソヨ.
  • そこにあったのになくなった→거기에 コギエ 있었는イソットンデ 없어졌어オプソジョッソ.
  • 美味しかったお菓子→맛있었던 マシイソットン 과자クァジャ
  • 面白かった思い出→재미있었던チェミイソットン 추억チュオック

存在詞の未来連体形

未来形もあります!

意味 原形 未来連体形
ある・いる 있다  있을
ない・いない 없다 없을

例文)

  • いる時よくしなさい→ 있을イッスル ッテ잘해チャレ
  • 彼はたぶんそこにいるよ→그는クヌン 아마アマ 거기コギ 있을イッスル 거야コヤ
  • 面白くなさそうだ → 재미없을 チェミオプスㇽ 같아ガッタ
  • たぶんおいしいよ→아마 アマ맛있을マシッスル 거야コヤ

連体形まとめ

ちょっと難しかったですね。ちょっと複雑ではありますが、多くの文に触れて感覚をつかんでほしいと思います。

  現在 過去 未来
動詞の連体形 ㄴまたは은/던/았던または었던 ㄹまたは을
形容詞の連体形 ㄴまたは은 던/았던または었던 無し
名詞の連体形 였던または이였던 無し
存在詞있다の連体形 있는 있던/있었던 있을
存在詞없다の連体形 없는 없던/없었던 없을

私も本当に初期の頃この“連体形”をテキストで学んで暗記した記憶があります。でもその時は何のことやらはっきり分かりませんでした。そして何年かたって「このことだったんだ」と府に落ちた時がありました。

今はよく分からなくても、あきらめず学んでいけば必ず分かる時が来ます。ゆっくりでも続けていければ、少しずつでも上達していけます。あまり自分に厳し過ぎずあせらず長く続けていくことを意識していきましょう!

頑張ってくださいね!では또 봐요(*^^*)

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