韓国語の単語をある程度おぼえたら、文章の作り方を覚えましょう。
動詞や形容詞などは文によって活用があるので少し複雑ではありますが、ここでは基本の現在形文章の作り方を解説したいと思います。
ある一定のパターンがあるのでそれを覚えてしまえば、それほど難しいことはありません。
基本の文型に単語を当てはめながら覚えましょう。
韓国語の現在形の文章の作り方
韓国の場合日本よりも儒教の影響が強く残っていて、上下関係をとても重要視します。そのため目上の人や年下でも親しくない場合は、基本的には敬語を使うことが多いです。
ですがこちらでは基本の現在形の文型を覚えてから丁寧語な表現を勉強していきましょう。どちらかと言えば書籍や新聞などの文章で使うことが多いですが、親しい間柄や目下の人に対しては使うこともあります。
日本語のタメ語を韓国語では“パンマル”といいます。 これから説明する現在形の文章はパンマルというより文の基本型として覚えるのがいいでしょう。
現在形の基本形
1.文末が名詞で終わる場合
「~だ」がという表現は文末が“名詞”で終わる場合、「~다(または~이다」という表現を使います。
注意点は名詞でパッチムがある場合「~이다」を使います。
(パッチムがある場合):名詞+~이다
例文)
- これは木だ。→ 이것은 나무다.
- わたしは女だ。→ 나는 여자다.
- 彼女はは学生だ。→ 그녀는 학생이다.
この場合“名詞(または代名詞、指示語)+助詞+名詞+다(~이다)”が基本になります。
*ここで助詞とは「~は」、「~が」、「~を」などがあります。
助詞についてはこちらで説明していますので参考にしてください。
他にもいろいろな単語を当てはめてみて練習して覚えましょう。
2.文末が形容詞で終わる場合
「~다」といった表現で文末に“形容詞”がくる場合は、形容詞を原形のまま使います。
“名詞(または代名詞、指示語)+助詞+形容詞(原型)”になります。
- その公園は近い。→ 그 공원은 가깝다.
- 星が美しい。→별이 아름답다.
- 部屋が広い。→ 방이 넓다.
- 私は背が低い。→나는 키가 작다.
3.文末が動詞で終わる場合
文末が“動詞”の場合は名詞や形容詞がくるときと少し変わってきます。
動詞の「다」の前に“ㄴ”または“는”をつけます。パッチムがある場合は「는」だけをつけましょう。
(パッチムがある場合) :動詞+~는다
例文)
- 会社に行く。→ 회사에 간다. ( 가다 +ㄴ→ 간다 )
- 掃除をする。→ 청소를 한다. ( 하다 +ㄴ→ 한다 )
- 映画をみる。→ 영화를 본다. ( 보다 + ㄴ →본다 )
- 今勉強する。→ 지금 공부한다.(공부하다 +ㄴ→공부한다)
- 犯人を捕まえる。→ 범인을 잡는다.( 잡다 + 는→ 잡는다)パッチムあり
- 赤ちゃんが笑う。→ 아기가 웃는다.(웃다 + 는 →웃는다)パッチムあり
現在形の丁寧な表現
丁寧な表現には2種類あります。
名詞で終わる場合と動詞、形容詞で終わる場合で違ってきます。
そしてそれぞれ堅い表現とフランクな表現があります。
まったく見知らぬ人の場合は堅い表現で話し、知り合いはフランクな表現をつかいましょう。
けれどもどちらを使っても失礼にはなりません。また日本と同じで、知り合いでも地位のある人などには堅い表現を使います。
文末が名詞で終わる場合
1.「~です。」→「~입니다」…堅い表現
「~です」と表現するとき、より堅く丁寧な言い方で、かしこまった時や場合に使います。文章で見てみましょう。
例文)
- 私は日本人です。→ 저는 일본사람 입나다.
- 彼は歌手です。→ 그는 가수 입니다.
- 今日は金曜日です。→ 오늘은 금요일 입니다.
- 子供は10才です。→ 아이는 10살 입니다.
2.「~です。」→「~이에요」…フランクな表現
(パッチムがある場合) : 名詞+~이에요
例文)
- 私は学生です。→ 저는 학생이에요.
- 彼女は会社員です。→ 그녀는 회사원이에요.
- そこは病院です。→ 거기는 병원이에요.
文末が動詞や形容詞で終わる場合
1.「~ます。」→「~ㅂ나다」または「~습니다」…堅い表現
文末が動詞または形容詞で終わる場合、丁寧な表現で堅い表現は次のようになります。
(パッチムがある場合):動詞または形容詞の語幹+「~습니다」
例文)
- 会社に行きます。→ 회사에 갑니다.(가다+ㅂ니다)
- お昼(ご飯)は12時に食べます。→ 점심은 12시에 먹습니다.(먹다+습니다)
- 部屋はとてもきれいです。→ 방은 아주 깨끗합니다.(깨끗하다+ㅂ니다)
- その子は背が低いです。→ 그 아이는 키가 작습니다.(작다+습니다)
- 動画を見ます。→ 동영상을 봅니다.(보다+ㅂ니다)
2.「~ます。」→「~아요」または「~어요」…フランクな表現
また文末が動詞または形容詞で終わる場合、丁寧な表現でフランクな表現は次のようになります。
or : 動詞または形容詞の語幹+「~어요」
上の文をそのままこの表現に書き換えてみます。
例文)
- 会社に行きます。→ 오늘은 회사에 가요.(가다+아요)
- お昼(ご飯)は12時に食べます。→ 점심은 12시에 먹어요.(먹다+어요)
- 部屋はとてもきれいです。→ 방은 아주 깨끗해요.(깨끗하다+어요)
- その子は背が低いです。→ 그 아이는 키가 작아요.(작다+아요)
- 動画を見ます。→ 동영상을 봐요.(보다+아요)
何だかよくわからないなぁ~
よくわかりにくいですよね。解説します。
動詞、形容詞の |
語幹の母音が |
① この語幹の母音が아または오の場合→「~아요」がつく。
例)
- 알다 (知る)→ 알아요(알 の母音は아なので알+~아요)
- 받다(受ける)→ 받아요(받 の母音は아なので받+~아요)
- 놀다(遊ぶ)→ 놀아요(놀 の母音は오なので놀+~아요)
② この語幹の母音が아または오以外(어,이,우,으など)の場合→「~어요」がつく。
例)
- 먹다(食べる)→ 먹어요(먹の母音は어なので먹+~어요)
- 입다(着る)→ 입어요(입の母音は이なので입+~어요)
- 적다(小さい)→ 적어요(적の母音は어なので적+~어요)
となります。
③例外「~하다」
例外がありますので覚えてください。
例)
- 공부하다 (勉強する)→ 공부해요(勉強します)、미워하다 (憎む)→ 미워해요(憎みます)
- 좋아하다 (好む)→ 좋아해요 (好きです)、출발하다(出発する) →출발해요(出発します)
- 걱정하다 (心配する)→ 걱정해요 (心配します)、 기뻐하다 (喜ぶ)→ 기뻐해요(喜びます)
など하다のつく単語はたくさんありますよね。
④短縮型
またさきほどの「~아요」「~어요」で母音が重なり合ったりして短縮されるものがあります。
短縮形がより一般的なので、短縮形で覚えていく方がいいですね。
- (語幹の)아+아 → 아
- (語幹の)어+어 → 어
- (語幹の)오+아 → 와
- (語幹の)우+어 → 워
- (語幹の)이+어 → 여
となります。
例)
- 가다(行く)+아 → 가요(行きます)「아+아」
- 서다(立つ)+어 → 서요(立ちます)「어+어」
- 보다(見る)+아 → 봐요(見ます)「오+아」
- 키우다(飼う)+어 → 키워요(飼います)「우+어」
- 이기다(勝つ)+어 → 이겨요(勝ちます)「이+어」
となります。最初は分かりにくいと思いますが、文章で少しずつなれていきましょう。
連体形の現在形
また文末に名詞や動詞、形容詞が来るのではなく、名詞を修飾する“現在形”もあります。
どういう表現かというと「~している」とか「~する」といったものですね。
例えば「歩いている人」といった表現です。
連体形については別の記事で詳しく説明しているのでそちらをごらんください。
まとめ
現在形をご紹介しました。はじめは難しく感じるかもしれませんが、基本のルールを覚えてしまえばそれほど難しいものではありません。
いろいろな文章にふれて頑張って覚えていきましょう!
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