今回は韓国語の助詞を学んでいきます。
韓国語の助詞は日本語と似た使い方をしますが、違う点もあります。そういった違いを正しく学んでいきましょう。
例文をたくさん盛り込みながら、分かりやすく解説しますね。
韓国語の助詞とは?基本的な使い方と意味
では助詞とは何でしょうか??
助詞は、言葉に意味を肉付けする語です。「〜を」や「〜が」など、名詞に接続して言葉の意味を補足語や主語にしたり、「〜と」のように語と語をつなげたりする言葉を、まとめて助詞といいます。
(聖隷クリストファー大学参照)
助詞は名詞についてより詳しく説明したり、主語になったり、言葉と言葉をつなげたりする役割をするわけですね。まずは一覧表で見てみましょう。(※見たいところをクリックすると詳しい内容が見れます)
日本語 | 韓国語 |
~は | 은または는 |
~が | 이または가 |
~を | 을または를 |
~と | ~와または과、~하고(話し言葉)、~랑/~이랑 |
~で(手段) | 로または으로 |
~で(場所) | ~에서 |
~に(目的地や方向) | ~에 |
~に(相手に対して) | ~에게、~께、~한테 |
~も | ~도 |
~の | ~의 |
~から(場所) | ~에서 |
~から(時間) | ~부터 |
~から(相手から) | ~에게서、~한테서 |
〜まで | 〜까지 |
~より | ~보다 |
では韓国語の助詞を一つずつ詳しくみていきましょう。
助詞…「~は」は「은/는」
日本語の助詞「~は」は韓国語では「은または는」になります。「~は」は主題を表す助詞で、話題の中心になるものを示すために使われ主語の後ろに付けられます。前につく名詞にパッチムがある場合は「은」を、ない場合は「는」を使います。
⇒名詞にパッチムがない場合「는」
例文)
- 私は日本人です。→ 저는 일본사람입니다.(パッチム無し)
- 勉強は嫌いです。→공부는 싫어합니다.(パッチム無し)
- 今日は日曜日です。→오늘은 일요일입니다.(パッチムあり)
- 弟は学生です。→동생은 학생 입니다.(パッチムあり)
このように日本語と似たような意味合いで使います。日本語との違いはパッチムがある場合とない場合の使うものが違うという点なのでしっかり覚えましょう。
助詞…「~が」は「이/가」
日本語の助詞「~が」は韓国語では「이または가」になります。「~が」は主語を表す助詞ですね。前につく名詞にパッチムがある場合は「이」を、ない場合は「가」を使います。
⇒名詞にパッチムがない場合「가」
例文)
- お母さんが言った。→ 어머니가 말했다.(パッチム無し)
- 雨が降ります。→비가 내립니다.(パッチム無し)
- 経験がない。→경험이 없다.(パッチムあり)
- 駅が近い。→ 역이 가깝다.(パッチムあり)
- 自信がありません。→자신이 없습니다.(パッチムあり)
こちらも日本語と意味的には使い方がほぼ同じです。
助詞…「~を」は「을/를」
日本語の助詞「~を」は韓国語では「을または를」になります。こちらも主語を表す助詞です。前につく名詞にパッチムがある場合は「을」を、ない場合は「를」を使います。
⇒名詞にパッチムがない場合「를」
- 足を怪我しました。→ 다리를 다쳤어요.(パッチム無し)
- 映画を見に行きました。→영화를 보러 갔습니다.(パッチム無し)
- ごはんを食べました。→밥을 먹었습니다.(パッチムあり)
- 目を閉じた。→ 눈을 감았다.(パッチムあり)
助詞…「~と」は「와/과」他
「~と」を意味する助詞が韓国語には3つあります。「~와/과」「~하고」「~랑/이랑」ですが、それぞれ使い方が違いますのでこれから詳しく解説します。
助詞の「~と」は「와/과」…書き言葉
日本語の助詞「~と」は韓国語では「~와または과」になります。前につく名詞にパッチムがある場合は「~과」をない場合は「~와」を使います。
気づいた方もいると思いますが、他の助詞はパッチムがあるものは「ㅇ(イウン)」がついているものを使うのですが、こちらの「~と」を意味する「~와または과」は逆のものが付くということです。間違えないように気をつけましょう。
⇒名詞にパッチムがない場合「와」「×과」
- 友達と先生が教室にいました。→ 친구와 선생님이 교실에 있어요.(パッチム無し)
- 君と僕。→너와 나.(パッチム無し)
- 卵とパンを買いました。→ 계란과 빵을 샀어요.(パッチムあり)
- トムとジェリー。→톰과 제리.(パッチムあり)
助詞の「~と」は「하고」…話言葉
日本語の助詞「~と」は韓国語では「~하고」をよく使います。こちらは話し言葉でパッチムには関係なく使えます。
- 今日は父と母も参加します。→오늘은 아버지하고 어머니도 참석합니다.
- 今週と来週は土曜日が休みだよ。→이번주하고 다음주는 토요일이 휴무야.
- クワガタとトンボは昆虫です。→사슴벌레하고 잠자리는 곤충입니다
助詞の「~と」は「랑または이랑」
こちらの「~と」は同伴や共同で行うことを表すために使われます。よく日本語で「~と~と」と並べるように表現する時があると思いますが、そのような時に使います。
またこちらも前につく名詞にパッチムがある場合は「~이랑」を、ない場合は「~랑」を使います。
⇒名詞にパッチムがない場合「랑」
- これとそれとあれ。→이거랑 그거랑 저거.(パッチム無し)
- 友達たちとご飯を食べました。→친구들이랑 밥먹었어요.(パッチムあり)
助詞…「~で」は「로/으로」他
助詞…「~で」は「로/으로」(手段や方法)
日本語の助詞「~で」は韓国語では「로または으로」で表現します。こちらは手段や方法を表す時に使います。
⇒名詞にパッチムがない場合「로」
例文)
- 消しゴムで消した。→지우개로 지웠다.(パッチム無し)
- 飛行機で東京に行きました。→비행기로 도쿄에 갔어요.(パッチム無し)
- 現金で支払いました。→ 현금으로 냈어요.(パッチムあり)
- 携帯で調べました。→핸드폰으로 알아봤습니다.(パッチムあり)
助詞…「~で」は「에서」(場所)
行動が行われる場所を表す場合の「~で」は「~에서」を使います。これもパッチムに関係なく使えます。
例文)
- ソウルで待ってます。→서울에서 기다릴께요.
- 渋谷で会いました。→시부야에서 만났습니다.
- サイトで見ました。→사이트에서 봤습니다.
- コンサートは東京ドームで開催されます。→콘서트는 도쿄 돔에서 개최됩니다.
助詞…「~に」は「에」他
「~に」を意味する助詞は4つあります。「~에」「~에게」「~한테」「~께」ですが、こちらも使い方の違いがありますので詳しく解説しますね。
助詞の「~に」は「에」(目的地や方向)
目的地や方向を表す場合、または時間を表す場合の「~に」は「~에」を使います。こちらはパッチムに関係なく使えます。
例文)
- 学校に行く。→ 학교에 간다.
- 会議があるから会社に行かないといけない。→회의가 있어서 회사에 가야 합니다.
- ベランダは南向きにあります。→베란다는 남향에 있습니다.
- その棚の上にあります。→그 선반 위에 있어요.
- 4時に待ってます。→4시에 기다리겠습니다.
助詞の「~に」は「에게」(相手に対して)
相手に対して何かを伝える場合の「~に」は「~에게」を使います。受け手に焦点を当てる「に対して」という意味を持ちます。こちらは相手の立場が上の人に対して使用されます。これもパッチムに関係なく使えます。こちらは書き言葉で少し堅いニュアンスがあります。
例文)
- 両親にプレゼントを送った。→부모에게 선물을 보냈다.
- 先生に手紙を書きました。→선생님에게 편지를 썼습니다 .
- 支店長にメールを送った。→지점장님에게 메일을 보냈습니다
助詞の「~に」は「한테」(相手に対して)
相手に対して何かを伝える場合の「~に」は「~한테」を使います。これもパッチムに関係なく使えます。またこれは話言葉になるので会話でよく使われます。
例文)
- 妹に聞いた。→여동생한테 물었어.
- 彼女にもらいました。→그녀한테 받았습니다.
- 彼に悪いと思いませんか?→그한테 나쁘다고 생각하지 않아요?
助詞の「~に」は「께」(相手に対して)
相手に対して何かを伝える場合の「~に」は「~께」を使います。こちらは相手の立場が上の人物に対して使い、より丁寧な言い方です。これもパッチムに関係なく使え書き言葉になります。
例文)
- 父母に言うつもりです。→부모님께 말씀드릴 겁니다.
- 祖父に挨拶にいきます。→할아버지께 인사드리러 가요.
- 社長に伝えます。→사장님께 전달하겠습니다.
助詞…「~も」は「도」
日本語の「~も」は韓国語で「~도」で、日本語の「~も」と同じ意味と使い方です。これもパッチムに関係なく使えます。
例文)
- 君も僕も。→너도 나도.
- 木も生きています。→나무도 살아있습니다.
- 今日も雨だった。→오늘도 비가 왔다.
- これもやらなければならないです。→이것도 해야 합니다.
- パンもごはんも食べたいです。→빵도 밥도 먹고 싶어요.
助詞…「~の」は「의」
日本語の所有・所属を表す「~の」は韓国語で「~의」で表します。こちらもパッチムに関係なく使えます。
- 彼女の靴です。→ 그녀의 신발이에요.
- それは母のです。→그것은 어머니의 것입니다.
- 僕の彼女です。→나의 여자친구입니다.
助詞…「~から」は「에서」他
助詞「~から」は「~에서」…場所
出発する場所を表す場合の「~から」は「~에서」を使います。これもパッチムに関係なく使えます。
例文)
- 東京から大阪→토교에서 오사카
- 会社から行きました。→회사에서 갔습니다.
- 福岡から飛行機に乗ります。→후쿠오카에서 비행기를 탑니다.
- 昨日は家から出なかったです。→어제는 집에서 나오지 않았어요.
助詞「~から」は「~부터」…時間
始まる時間を表す場合の「~から」は「~부터」を使います。これもパッチムに関係なく使えます。
例文)
- 会議は3時から5時までです。→회의는 3시부터 5시까지입니다.
- 春から秋まで→봄부터 가을까지
- お祭りは明日から明後日までです。→축제는 내일부터 모레까지입니다.
- 月曜から木曜日までです。→월요일부터 목요일까지 입니다.
このように時間に関連することは「~부터」を使いましょう。
助詞「~から」は「~에게서」「한테서」…人
相手から何かを受け取った時の「~から」は「~에게서」または「~한테서」を使います。これもパッチムに関係なく使えます。
この2つの違いは「~에게서」は書き言葉で少し堅いイメージがあり、「~한테서」は口語体なので会話で使います。
例文)
- 父からもらった誕生日プレゼントです。→아버지에게서 주신 생일 선물입니다.
- 隣のお店から受け取りました。→옆 가게에서 받았습니다.
- 友達からもらったんだ。→친구한테서 받았어.
- 母から小遣いをもらったよ。→어머니한테서 용돈을 받았어.
助詞…「~まで」は「까지」
「~から」を学びましたが、次には終着点を表す「~まで」で韓国語では「~까지」になります。こちらは時間、場所などに関係なく使うことができます。
例文)
- 朝から晩まで→아침부터 밤까지
- そこからここまで→거기에서 여기까지
- 10時までに来てね→10시까지 와요.
- 北海道まで行きました→홋카이도까지 갔습니다.
助詞…「~より」は「보다」
物事や人を比較する時に使う「~より」は韓国語では「~보다」を使います。
例文)
- 母より姉の方が背が高いです。→어머니보다 누나가 키가 큽니다.
- 君より僕の方がよく知ってますよ。→너보다 내가 더 잘 알아요.
- 東京より京都にいきたいです。→도쿄보다 쿄토에 가고 싶습니다.
日本語と韓国語の助詞の使い方の違い
- 「만나다:会う」:友達に会います。→친구를 만나요.
- 「타다:乗る」:バスに乗ります。→버스를 탑니다.
- 「닮다:似る」:母に似ています。→어머니를 닮았습니다.
これはそのまま覚えましょう。
2.次の単語の主語になる場合日本語では「~が」という助詞をつかいますが、韓国語では「~を」を意味する「을または를」を使います。
- 「좋아하다:好き」:チョコレートが大好きです。→초콜릿을 아주 좋아합니다.
- 「싫어하다:嫌い」:怖い話が嫌いです。→무서운 이야기를 싫어합니다.
- 「잘하다:得意」:韓国語が得意です。→한국어를 잘합니다.
- 「잘 못먹다:苦手」:辛い物が苦手です。→매운것을 잘 못먹습니다.
- 「갖고 싶다:欲しい」:自転車が欲しいです→자전거를 갖고 싶습니다.
- 「하고 싶다:したい」:旅行がしたいです。→여행을 하고 싶습니다.
このように助詞の後にくる単語が、こちらのものだけ日本語と使い方が違ってくるので、しかっり覚えましょう。
韓国語の助詞を学ぼうまとめ
韓国語の助詞の使い方はよくわかったでしょうか。日本語と使い方が違う点もあるのでそのへんもしっかりと覚えたいものです。微妙な使い方の違いなどもありますが、相手の言っている言葉をよく聞きながらそんな違いも理解できたらいいですね。
ではまた…
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