韓国語 過去形の作り方【徹底解説】

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韓国語の過去形の作り方をご紹介します。過去形とは過去の動作状態を表す言葉や文のことですね。

では韓国語ではどう表現するのでしょう。今から詳しくご紹介します。

韓国語 過去形の作り方

過去にあったこと、起こったことを話すことは会話ではよくあることですよね。日本語でも「昨日のカレーは美味しかったね。」とか「土曜日に富士山に行ってきました。」と言ったりします。

語順はもちろん日本語と同じですが、韓国語の過去形はどのように作るのでしょうか。

過去形の作り方は名詞の場合と動詞、形容詞によって違います。これからそれぞれの作り方を解説します。

韓国語の名詞の過去形「~でした」「~だった」

過去・未来の方向指示まずは名詞の過去形の作り方です。

その①名詞の過去形(丁寧な表現)「~でした」

日本語で丁寧な表現の過去形の語尾は「~でした」ですね。それは「名詞+였어요/이였어요」で表現します。韓国語の表現ではこの形が一番よく使う表現です。

「~でした」: 「名詞+였어요ヨッソヨ
   (パッチムあり) : 「名詞+이였어요イヨッソヨ

名詞にパッチムがない場合は名詞の後に「였어요」を、ある場合は「이였어요」をつけます。

例文)

  • 一昨日の夕飯はビビンバでした。→ 그저께クジョッケ 저녁은チョニョグン 비빔밥ビビンパビ 였어요ヨッソヨ.(パッチムあり)
  • 彼女の父は医者でした。→ 그녀의クニョエ 아버지는アボジヌン 의사 였어요ウィサヨッソヨ.(パッチム無し)
  • 先週の日曜日は弟の誕生日でした。→ 지난チナン ジュ 일요일은イリョイルン 동생トンセン 생일이였어요センイリヨッソヨ.(パッチムあり)

その②名詞の過去形(丁寧な表現‐堅い表現)「~でした」

次の丁寧な表現はとても堅い、よそよそしさを感じられる表現です。日本語では同じよに「〜でした」になりますが、販売員や偉い人の前、取引先などに使うかしこまった表現になります。

「~でした」: 「名詞+였습니다ヨッスㇺニダ
   (パッチムあり) : 「名詞+이였습니다イヨッスㇺニダ

こちらも名詞にパッチムがない場合は「였습니다」を、ある場合は「이였습니다」をつけます。

例文)

  • この商品はプレミアム品でした。→  상품은サンプムン 프리미엄プリミオㇺ 상품サンプミ 였습니다ヨッスムニダ.(パッチムあり)
  • 韓国のお土産はキムチでした。→ 한국의ハングゲ 선물은ソンムルン 김치 였습니다キㇺチヨッスムニダ.(パッチムなし)
  • 昨日の天気は晴れでした。→ 어제オジェ 날씨는ナㇽシヌン 맑음マㇽグミ 였습니다ヨッスムニダ.(パッチムあり)

その③名詞の過去形(パンマル)「~だった」

次は普段の会話でもよく使われる表現です。パンマル(タメ語)なのでとても親しい間柄や友人、同級生、目下の人にしか使えませんので注意してください。また家族などでも使われます。

丁寧な表現から「요」をとればいいだけですね。

「~だった」: 「名詞+였어ヨッソ
   (パッチムあり) : 「名詞+이였어イヨッソ

こちらも名詞にパッチムがない場合は名詞の後に「였어」を、ある場合は「이였어」をつけます。

例文)

  • 去年はまだ学生だったんだ。→ 작년에는チャンニョネヌン 아직 アジㇰ학생이였어ハクセンイヨッソ.(パッチムあり)
  • 母は看護師だったんだ。→ 엄마는オンマヌン 간호사カノサ 였어ヨッソ.(パッチムなし)
  • 昨日は金曜日だったよ。→ 어제은オジェヌン 금요일이였어クミョイリヨッソ.(パッチムあり)
  • 私は公務員だったんだ。→ 나는ナヌン 공무원이였어コンムウォ二ヨッソ.(パッチムあり)

パンマル(タメ語)では「~였어」にしますが、会話ではなく日記などに書く場合は「~였다」にしてもいいでしょう。「~だった。」と言い切る言い方になります。

韓国語の動詞、形容詞の過去形「~でした」「~しました」

過去の写真続いて動詞と形容詞の過去形です。

その①動詞、形容詞の過去形(丁寧な表現)「~でした」「~しました」

まずは丁寧な表現から説明します。こちらの表現が一番使う表現になります。

「~しました」 「~でした」:
 語幹が ㅏ、ㅗの場合⇒「動詞または形容詞の語幹+았어요アッソヨ
 語幹がㅏ、ㅗ以外の場合⇒「動詞または形容詞の語幹+었어요オッソヨ

このように動詞、形容詞の過去形の作り方は現在形の作り方と似ています。

現在形の作り方を見てみると「語幹+아요または어요」でしたが、過去形の場合は「語幹+았어요または었어요」になります。

そこで復習として語幹について説明すると

「가다」を例に見てみましょう。「가다」の「다」をとった「가」が語幹で「다」が語尾になります

この語幹に「았어요または었어요」を付けるわけです。ではどのようなルールで付くのでしょうか。

それは語幹の母音

 またはの場合 → 았어요アッソヨ
 またはㅗ以外の場合 → 었어요オッソヨ

をつけます。

보다(見る)の場合は語幹の보の母音はㅗなので았어요をつけて보았어요ボアッソヨになるわけですね。
먹다(食べる)の場合は語幹の먹の母音はㅓなので었어요をつけて먹었어요モゴッソヨになります。

現在形の文章の作り方で以前説明をしましたので気になる方は、そちらの記事も参考にしてください。

では例文ではパッチムがある場合とない場合に分けてみます。

動詞、形容詞にパッチムがある場合

例文)

  • 昼食にラーメンを食べました。→ 점심에チョンシメ 라면을ラミョヌㇽ 먹었어요モゴッソヨ.(먹다:食べる)
  • 友達に誕生日のプレゼントをもらいました。→ 친구한테서チングハンテソ 선물을ソンムルㇽ 받았어요パダッソヨ.(받다:受ける、もらう)
  • 母の隣の椅子に座りました。→ 어머니オモニ 옆에 ヨッペ 있는 インヌン의자에ウィジャエ 앉았어요アンジャッソヨ.(앉다:座る)
  • ホテルで2泊3日滞在しました。→ 호텔에서 ホテレソ2박3일イバㇰサミㇽ 머물었어요モムロッソヨ.(머물다:宿泊する)
  • 小学生の時は背が低かったです。→ 초등학생때는チョドゥンハクセンッテヌン 키가 キガ 작았어요チャガッソヨ.(작다:小さい→日本語では背は高い低いで表現しますが、韓国語は大きい小さいを使います。)
  • 人がいっぱいでした。→ 사람이サラミ 많았어요マナッソヨ.(많다:多い)
  • わかりました。→ 알았어요アラッソヨ.(알다:知る)
動詞、形容詞にパッチムが無い場合

またパッチムが無い場合は母音同士が短縮形になります。

  1. (語幹の母音)았어요アッソヨ → 았어요アッソヨ(아+아→아)
  2. (語幹の母音)었어요オッソヨ → 었어요オッソヨ(어+어→어)
  3. (語幹の母音)았어요アッソヨ → 왔어요ワッソヨ(오+아→와)
  4. (語幹の母音)었어요オッソヨ → 웠어요ウォッソヨ(우+어→워)
  5. (語幹の母音)었어요オッソヨ → 였어요ヨッソヨ(이+어→여)
  6. (語幹の母音)ウェ었어요オッソヨ → 왰어요ウェッソヨ(외+어→왜)

となります。(母音同士が合体します。)こちらはしっかり覚えましょう

例文)

  • 学校に行ってきました。→ 학교에ハッキョエ 갔다왔어요カッタワッソヨ.(갔다오다:行ってくる)
  • 朝5時に起きました。→ 아침アッチメ 5시에タソシエ 일어났어요イロナッソヨ.(일어나다:起きる)
  • テレビでニュースを見ました。→ 텔레비전으로テレビジョヌロ 뉴스를ニュースルㇽ 봤어요バッソヨ.(보다:見る)
  • 姉ににお花をあげました。→ 언니에게オンニエゲ 꽃을 ッコチュル줬어요ジョッソヨ.(주다:あげる)
  • 買いたい服がとても高かったです。→ 사고サゴ 싶은シップン 옷이オシ 너무ノム 비쌌어요ピッサッソヨ.(비싸다:高い)
하다の場合

そして例外として

하다 → 했어요 になりますので覚えましょう。

例文)

    • きれいに掃除をしました。→ 깨끗하게ッケクタゲ 청소를チョンソルㇽ 했어요ヘッソヨ.
    • 韓国に両親を招待しました。→ 한국에ハングゲ 부모를プモルㇽ 초대했어요チョデヘッソヨ.
    • 6月に結婚しました。→ 6월에ユゴレ 결혼キョロン 했어요.ヘッソヨ
    • とても心配しました。→ 많이マニ 걱정コㇰチョン 했어요ヘッソヨ.
    • 昨日はとても暇でした。→ 어제는オジェヌン 너무ノム 심심했어요シㇺシメッソヨ.

その②動詞、形容詞の過去形(丁寧な表現)-堅い表現「~でした」「~しました」

次に習う丁寧な表現ですが、こちらはとても堅い表現なので目上の人や仕事で使ったりします。基本的には①でならった「았어요/었어요」の表現をつかいましょう。

「~しました」 「~でした」:
 語幹が ㅏ、ㅗの場合⇒「動詞または形容詞の語幹+았습니다アッスㇺニダ
 語幹がㅏ、ㅗ以外の場合⇒「動詞または形容詞の語幹+었습니다オッスㇺニダ

こちらも①の方で説明した付き方のルールと同じなので、例文を見てみましょう。

하다は했습니다になります。

例文)

  • 韓国語を習いました。→ 한국말을ハングンマルㇽ 배웠습니다ペウォスㇺニダ.(배우다:習う)
  • 靴をはきました→ 구두를クドゥルㇽ 신었습니다シノッスㇺニダ.(신다:履く)
  • 床を拭きました。→ 마루를マルルㇽ 닦았습니다タッカッスㇺニダ.(닦다:拭く)
  • 誕生日なのでお祝いしました。→ 생일이라서センイリラソ 축하チュッカ 했습니다ヘッスㇺニダ.(하다:する)
  • 部屋がとてもきれいでした。→ 방이パンイ 아주アジュ 깨끗했습니다ケックッテスㇺニダ.(하다:する)

「았어요/었어요」の「어요」が「습니다」に変わっただけなので分かりやすいですね。

よく使われる表現があるのでしっかり覚えましょう。こちらは固い表現ではなく、普段よく使う表現です。

  • ただいま。→ 다녀タニョ 왔습니다ワッスㇺニダ.
  • ごちそうさまでした。→チャㇽ 먹었습니다モゴっスㇺニダ
  • できました。→ 됬습니다デッスㇺニダ.

その③動詞、形容詞の過去形(パンマル)「~した」「~だった」

続いてはパンマルです。パンマルは「았어요/었어요」の「요」をとるだけです。これも簡単ですね。

「~した」 「~だった」:
 語幹が ㅏ、ㅗの場合⇒「動詞または形容詞の語幹+았어アッソ
 語幹がㅏ、ㅗ以外の場合⇒「動詞または形容詞の語幹+었어オッソ

例文)

  • うん。わかった。→ ウン. 알았어アラッソ.(알다:知る)
  • 会いたかった。→ 보고ポゴ 싶었어シポッソ.(싶다:したい)
  • 宿題したし。→ 숙제スㇰチェ 했어ヘッソ.(하다:する)
  • 泣いてなかったし。→ アン 울었어ウロッソ.(울다:泣く)
  • すごく遠かった。→ 너무ノム 멀었어モロッソ.(멀다:遠い)
  • すごく大変だった。→ 너무ノム 힘들었어ヒㇺドゥロッソ.(힘들다:大変だ)

※注意※

ここで少し複雑ではありますが、韓国語の動詞や形容詞には「았어요/었어요」などをつけることによって、語幹のパッチムが変化してしまうものがあります。それを変則活用といいます。

例:トウッタ(聞く)+었어요 ⇒ 었어요トゥロッソヨ(聞きました)→このように었어요がつくことによってパッチムが듣다のパッチムに変化しています。

変則活用にはこれ以外もありますが、他の記事で詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。

韓国語の過去形まとめ

過去形は難しかったでしょうか。一定のルールがわかってしまえばそれ程難しくはないでしょう。動詞、形容詞の「았어요/었어요」のつき方がわかってしまえばマスターしたと同じです。

  丁寧な表現 丁寧な表現(堅い表現) パンマル
名詞の過去形 名詞+였어요/이였어요 名詞+였습니다/이였습니다 名詞+였어/이였어
動詞、形容詞の過去形 動詞の語幹+았어요/었어요 動詞の語幹+았습니다/었습니다 動詞の語幹+았어/었어

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