韓国語の発音のコツ総まとめ【母音、子音、子音の濃音、激音、パッチム完全網羅】

韓国語の発音総まとめ 韓国語学習
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韓国語の発音を解説します。

初めは日本にはない発音があるので、韓国語の発音は少し難しく感じるかも知れません。けれどもコツをつかめば分かるようになりますよ。そんなコツをつかめるように解説していきます。アプリやYouTube、CDなどを上手に使ってよく聞くことも大事ですね。

文字の発音がどういうものかを理解し、口の開けかた息の出し方がポイントになります。何度も繰り返し練習し、聞くことで覚えていくことができますよ。

韓国語の母音(모음)の発音

まずは日本語でいう『あいうえお』 と同じような母音について解説します。覚えた方は復習のつもりでもう一度見てください。この後に子音の発音を学ぶのですが、そこで母音の発音が必要になりますのでしっかり覚えてください。

母音は10個あります。

子音のㅇ( 이응:イウン)を付けて発音して覚えましょう。

口の開け方に注意して下さい。

a “あ”の口の形で“あ”と発音
ya “あ”の口の形で“や”と発音
o “あ”の口の形で“お”と発音
yo “あ”の口の形で“よ”と発音

 

 

o “お”の口の形で“お”と発音
yo “お”の口の形で“よ”と発音

u “う”の口の形で“う”と発音
yu “う”の口の形で“ゆ”と発音

u “い”の口の形で“う”と発音
i “い”の口の形で“い”と発音

母音の発音についてより詳しく知りたいという方はこちらの記事で確認してください。

韓国語の子音(자음)の発音

次に子音の発音を見てみましょう。子音とは日本語でいう「あ、か、さ、た、な」と同じような概念ですね。この子音に母音が付いて発音されます。

子音には基本的な子音が10個、そして激音が4個、そして濃音が5個で合計19個のあります。

平音は日本語とほぼ同じ発音ですが、日本にはない激音、濃音は韓国語特有の発音です。何度も声に出して練習しましょう

①子音の平音

基本の平音は日本語と同じように発音すればOKです。息を軽く出して発音しましょう。母音の“”をつけて覚えます。

ハングル
英語表記 ga na da ra ma ba sa a ja ha
名称 기역 니은 디귿 리을 미음 비읍 시옷 이응 지읒 히읗
発音 ジャ

では子音を一つずつ解説します。

子音 ㄱ(기역)

가억

ㄱ(기억キオㇰ)は“k”または“g”の音で、軽く息を吐きながら発音します。日本語の「か行」または「が行」の音になります。

この「か行」になるのか、「が行」になるかは、単語の一番初めの文字がㄱである場合は「か行」になりますが、それ以外つまり2番目以降にㄱがくると「が行」になります。これを“有声音化”といいます。

有声音化の説明

詳しくは発音変化のルールの記事で説明していますのでそちらをご覧ください。

強く息を吐きながら発音すると“ㅋ”の音になってしまうので気をつけましょう。では先ほど勉強した母音をつけて発音を見ていきます。

ga gya geo gyeo go gyo gu gyu geu gi
ギャ ギョ ギョ ギュ ギュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 ㄴ(니은)

니은

ㄴ(니은ニウン)は“n”の音で、日本語の「な行」の音になります。こちらも息を軽く吐きながら発音します。

na nya neo nyeo no nyo nu nyu neu ni
二ャ 二ョ 二ョ 二ュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 ㄷ(디귿)

디귿

ㄷ(디귿ティグッ)は“t”または“d”の音で、日本語のた行」または「だ行」の発音になります。

「た行」なのか「だ行」なのかは先ほどの「ㄱ」と同じように有声音化のルールにしたがいます。

強く息を吐きながら発音すると“ㅌ”の音になってしまうので気をつけましょう。

da dya deo dyeo do dyo du dyu deu di
デャ デョ デョ ドゥ デュ ドゥ ディ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 ㄹ(리을)

리을

ㄹ(리을リウㇽ)は“r”の音で、日本語のら行」の発音になります。

ra rya reo ryeo ro ryo ru ryu reu ri
ラャ リョ リョ リュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 ㅁ(미음)

미음

ㅁ(미음ミウㇺ)は“m”の音で、日本語のま行」の発音になります。

ma mya meo myeo mo myo mu myu meu mi
ミャ ミョ ミョ ミュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 ㅂ(비읍)

비읍

ㅂ(비읍ピウプ)は“p”または“b”の音で、日本語のぱ行」または「ば行」の発音になります。

こちらも有声音化に従って発音しましょう。

強く息を吐きながら発音すると“ㅍ”の音になってしまうので気をつけましょう。

ba bya beo byeo bo byo bu byu beu bi
ビャ ビョ ビョ ビュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 ㅅ(시옷)

시옷

ㅅ(시옷シオッ)は“s”の音で、日本語のさ行」の発音になります。

sa sya seo syeo so syo su syu seu si
シャ ショ ショ シュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 ㅇ(이응)

ㅇの文字と書き順

ㅇ(이응イウン)無音で、母音がついて初めて発音されます。

a ya eo yeo o yo u yu eu i

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 지(지읒)

지읒

ㅈ(지읒チウッ)は“j”の音で日本語の「ざ行」または「じゃ行になります。ですが韓国の方は正確に「ざ」と「ず」と「ぜ」と「ぞ」いう発音ができません。「자.지.주.재.조」は「ジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョ」になります。

強く息を吐きながら発音すると“ㅊ”の音になってしまうので気をつけましょう。

ja jya jeo jyeo jo jyo ju jyu jeu ji
ジャ ジャ ジョ ジョ ジョ ジョ ジュ ジュ ジュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

子音 (히읗)

ㅎの文字と書き順

ㅎ(히읗ヒウッ)は“h”の音で、日本語の「は行」になります。

ha hya heo hyeo ho hyo hu hyu heu hi
ヒャ ヒョ ヒョ ヒュ

※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。

単語例)

  • 가다(行く)⇒発音:カダ
  • 너구리(タヌキ)⇒発音:ノグリ
  • 도로(道路)⇒発音:ドロ
  • 라디오(ラジオ)⇒発音:ラディオ
  • 아마(たぶん)⇒発音:アマ
  • 비(雨)⇒発音:ビ
  • 사자(ライオン)⇒発音:サジャ
  • 오이(きゅうり)⇒発音:オイ
  • 하마(カバ)⇒発音:ハマ

文字の名称(기역など)も書きましたが、覚えておくとパッチムを勉強する時に役立ちます。

また少し混乱しますが、有声音化のルールで最初の文字は濁音にはならないといいましたが、絶対ではありません。子音の発音自体は、どちらかといえば濁音にするほうが激音との区別がつけやすいかもしれません。

②子音の濃音(のうおん)

濃音は基本の子音がダブルになっていますね。日本語の小さい“っ”が韓国語には無いのですが、濃音が“っ”に似たような発音になります。濃音の文字がはじめにくる場合は小さい“っ”を前につけて発音するような感じで、少しためてから初めの文字を発音する感じです。

ハングル   発音 名称 発音のコツ
kka ッカ 쌍기역 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“カ”という
tta ッタ 쌍디귿 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“タ”という
ppa ッパ 쌍비읍 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“パ”という
ssa ッサ 쌍시옷 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“サ”という
ccha ッチャ 쌍지읒 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“チャ”という
の発音の例: サッカ
の発音の例: バッタ
の発音の例: 葉っぱ
の発音の例: キッサテン(喫茶店)
の発音の例: ぽっちゃ

赤の部分がそのまま濃音の発音になります。ちょっと発音自体が間の抜けた感じになりますが、それでOKです

初めは練習して意識してもいま一歩感覚的に難しいと思います。あまり深く考えずいくつか単語を覚え、少しずつ発音にも注意していったらいいと思います。

単語例)

  • 아까(さっき)⇒ 発音:アッカ
  • 따로(別々に)⇒ 発音:ッタロ
  • 뽀뽀(ちゅう)⇒ 発音:ッポッポ
  • 싸다(安い)⇒ 発音:ッサダ
  • 짜다(しょっぱい)⇒ 発音:ッジャダ

③子音の激音(げきおん)

激音の発音は息の出し方と、アクセントがポイントです。

息を強く出すことを意識しながら、2文字目以降に濃音がくるの場合はアクセントを後ろにもってくるとといいでしょう。

ハングル   発音 名称 発音のコツ
ka 키읔 息を強く出して“カ”
ta 티읕 息を強く出して“タ”
pa 피읖 息を強く出して“パ”
cha チャ 치읓 息を強く出して“チャ”

単語例)

  • 카레(カレー)⇒発音:カレ
  • 토마토(トマト)⇒発音:トマト
  • 피자(ピザ)⇒発音:ピジャ
  • 하차(下車)⇒発音:ハチャ
激音のコツ 私が韓国にいって間もないころバスに乗るとき、降りる停留場の名前が聞きとれないので、いつも運転手さんに「○○で下ろしてください。」と言っていました。
プサンには“구포(クポ)”というところがあって私は運転手さんに「구포에서 내려주세요(クポで下ろしてください)」といったのですが通じませんでした。この時わたしは“구포”を“구보”と発音していたんですね。
ただ日本語で“クポ”と言うとアクセントが前の“ク”のところにあり、クポ(↘)このようになります。発音は“구보”になるわけですね。
それを激音で発音するにはアクセントを後にもってきてクポ(↗)このように発音します。この時発音が“구포”になるわけです。

日本人的には“ポ”は“ポ”じゃないかと思ってしましますよねw
ですので激音が後ろにくる場合激音の発音が難しい場合はこのようにアクセントを後ろにもっていくことで正しく発音できるようになります。

バスの運転手さん

韓国語の反切表(基本の母音)

全部発音を覚えたところで反切表を読んでみましょう。

  (a) (ya) (eo) (yeo) (o) (yo) (u) (yu) (eu) (i)
g)기역
ga gya geo gyeo go gyo gu gyu geu gi
n)니은
na nya neo nyeo no nyo nu nyu neu ni
(d) 디귿
da dya deo dyeo do dyo du dyu deu di
(r) 리을
ra rya reo ryeo ro ryo ru ryu reu ri
(m)미음
ma mya meo myeo mo myo mu myu meu mi
(b)비읍
ba bya beo byeo bo byo bu byu beu bi
(s)시옷
sa sya seo syeo so syo su syu seu si
(ng ) 이응
a ya eo yeo o yo u yu eu i
(j)지읒
ja jya jeo jyeo jo jyo ju jyu jeu ji
(ch) 치읓
cha chya cheo chyeo cho chyo chu chyu cheu chi
(k)키읔
ka kya keo kyeo ko kyo ku kyu keu ki
(t)티읕
ta tya teo tyeo to tyo tu tyu teu ti
(p)피읖
pa pya peo pyeo po pyo pu pyu peu pi

(h)히읗

ha hya heo hyeo ho hyo hu hyu heu hi
(kk) 쌍기역
kka kkya kkeo kkyeo kko kkyo kku kkyu kkeu kki
(tt) 쌍디귿
tta ttya tteo ttyeo tto ttyo ttu ttyu tteu tti
(pp) 쌍비읍
ppa ppya ppeo ppyeo ppo ppyo ppu ppyu ppeu ppi
(ss) 쌍시옷
ssa ssya sseo ssyeo sso ssyo ssu ssyu sseu ssi
(cch) 쌍지읒
ccha cchya ccheo cchyeo ccho cchyo cchu cchyu ccheu cchi

日本語表記を抜いてみましたので、口の開け方に注意しながら発音の練習をしましょう。

少し自信がついたらテストをしてみましょう。テストはパッチムのない単語だけを集めましたので簡単です。いくつできるか挑戦してみてください。

テストの記事はこちらからどうぞ。

韓国語の単語テスト いくつ読めるかな?(超初心者の方に!パッチムのない単語集)
ハングルを覚えたばかりの方に、韓国語の初歩的な単語のテストを作りました。さあいくつ読めるでしょうか。パッチムの無いものばかりなのでとても簡単ですよ。頑張ってチャレンジしてみましょう!間違えてもいいので覚えるまで何度も練習してみて下さいね。

韓国語の反切表(二重母音)

次に二重母音を勉強します。

二重母音とは言葉のとおり母音と母音が合わさって作られた母音です。例えば ㅏ(a)+ㅣ(i)=ㅐ(e) といったかんじで作られます。

二重母音は次の11個です。

エ(ae) イェ(yae) エ(e) イェ(ye) ワ(wa) ウェ(woe)
ウィ(we) ウォ(wo) ウェ(we) ウィ(ui) ウィ(eui)  
 

二重母音の一つひとつ発音はこちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

二重母音を覚えたら二重母音の反切表を一通り読めるようになりたいですね。二重母音の反切表は下の事にありますのでご確認ください。

韓国語の二重母音の反切表と二重母音を使った単語
二重母音の反切表をご紹介します。より複雑な音に思えますが、実際に使うのは一部の文字だけです。読み方だけを覚えればいいでしょう。子音と二重母音の発音がわかるようになればこちらの表は読めるはずです。ですのでこの子音と二重母音を発音をしっかり覚えましょう。

パッチムの発音を覚えよう

二重母音まで読めるようになったら最後にパッチムの発音を勉強しましょう。

パッチムの説明

この左の図の子音がパッチムになります。

パッチムという概念が日本語にはないので、“難しいのでは?”と思いますよね。

けれども実は日本語でも同じような発音を使っています。次の表をご覧ください。パッチムは舌の位置と口の開け方に注意して発音しましょう。

子音 発音の方法 舌の位置,口の状態
ㄱ,ㅋ,ㄲ kの音 「はっか」「節句」の“っ”の発音、直後にカ行がくる単語。「は」「せっ」で止める。 口は開けて止める、舌は動かない
nの音 「みんな」「ペンネ」の“ん”の発音、直後にナ行がくる単語。「みん」「ペン」で止める。 舌は上の歯の裏側につけて軽く噛むかはさむ
ㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎ tの音 「きっと」「ヨット」の“っ”の発音、直後にタ行がくる単語。「きっ」「ヨッ」で止める。 舌が上の歯の裏側につく
lの音 「ヒラリークリントン」「クラリネット」の“ら”の発音、直後にラ行がくる単語。「ヒラ」「クラ」で止める。 舌が上の歯または口の上部につく
mの音 「カンマ」「さんま」の”ん”の発音、直後にマ行がくる単語。「カン」「さん」で止める。 口を結ぶ
ㅂ,ㅍ pの音 「はっぱ」「ポップ」の“っ”の発音、直後にパ行がくる単語。「はっ」「ポッ」で止める。 口を結ぶ
ngの音 「がんがえる」「キング」の“ん”の発音、直後にガ行がくる単語。「かん」「キン」で止める。 口はポカンと開ける、舌は動かない

パッチムの発音の記事でより詳しく解説していますので気になる方はこちらからご覧ください。

【韓国語の勉強】パッチムの発音のコツ|パッチム2個の発音も解説
日本人には難しいとされているパッチムの発音。実は日本人は知らず知らずのうちに使っている発音です。どう発音すればいいのか具体的な例で解説します。また混乱しやすい2個のパッチム発音も分かりやすく説明します。ポイントを押さえてしっかり覚えましょう。

韓国語の発音のコツとまとめ

母音、子音、二重母音、パッチムと勉強してきましたが大まかに理解できたでしょうか。意外と難しかったのではないでしょうか。

ここで“どうやったら発音をしっかり覚えられるか”について話したいと思います。

いくつかのポイントを押さえていくことで差が出ると思っています。それは

  • たくさん聴くこと
  • たくさん話すこと
  • たくさん書くこと
  • 日本語と韓国語の発音の違いを理解すること

ではないかと思います。初めから正しく完璧に覚えることはまず難しいと思って下さい。あまり自分に厳しすぎずマイペースに、また少しずつ覚えていくようにしましょう。語学は続けていくことがとても大切です。

また“話すこと”は相手がいないから難しいよと思う方も多いと思います。けれど相手がいなくてもいるつもりで、言葉を発していくことが必要です。

本当は相手がいて間違いを指摘してもらうとしっかり覚えられますし、違いがハッキリ理解できるのですが、難しいのであればオウムのように真似をすることです。

私も初めのころ、「얼굴」を日本語のように「オルグル」と発音したら相手は「なに?」という顔をしていました。“어”の発音を“오”と発音していたのですね。ここでスペルをしっかり覚えていくことも重要であると気づきます。

この際恥は捨てて大きく声に出してぜひ学んでいってください!

ではこれからは単語を覚えていきましょう。単語のまとめ記事があります。まずは名詞から覚えるといいでしょう。

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