韓国語の発音を詳しく解説します。
韓国語の発音は日本にはない発音があるので、最初は少し難しく感じるかも知れません。けれどもコツをつかめば分かるようになります。そんなコツをつかめるようにこれから詳しく解説していきます。
韓国語の発音は口の開けかた、息の出し方がポイントになります。何度も真似しながら繰り返し練習しましょう。
韓国語の母音(모음)の発音
ではこれから韓国語の母音について解説します。日本語では『あいうえお』 が母音ですね。覚えた方は復習のつもりでもう一度見てください。後で子音の発音を学びますが、そこで母音の発音が必要になりますのでしっかりと覚えてください。
韓国語の母音は10個あります。
子音のㅇ( 이응:イウン)を付けて発音して覚えましょう。
口の開け方に注意して下さい。
母音 | 英語表記 | 発音 | 発音の仕方 |
아 | a | ア | “あ”の口の形で“あ”と発音 |
야 | ya | ヤ | “あ”の口の形で“や”と発音 |
어 | o | オ | “あ”の口の形で“お”と発音 |
여 | yo | ヨ | “あ”の口の形で“よ”と発音 |
母音 | 英語表記 | 発音 | 発音の仕方 |
오 | o | オ | “お”の口の形で“お”と発音 |
요 | yo | ヨ | “お”の口の形で“よ”と発音 |
母音 | 英語表記 | 発音 | 発音の仕方 |
우 | u | ウ | “う”の口の形で“う”と発音 |
유 | yu | ユ | “う”の口の形で“ゆ”と発音 |
母音 | 英語表記 | 発音 | 発音の仕方 |
으 | u | ウ | “い”の口の形で“う”と発音 |
이 | i | イ | “い”の口の形で“い”と発音 |
母音の発音についてより詳しく知りたいという方はこちらの記事で詳しく解説しています。もっと母音について学びたいという方はそちらをご覧ください。
韓国語の子音(자음)の発音
次に子音の発音を見てみましょう。子音とは日本語でいう「あ、か、さ、た、な」と同じような概念ですね。韓国語は子音に母音が付いて発音されます。
韓国語の子音には基本的な子音が10個、そして激音が4個、そして濃音が5個で合計19個のあります。
平音は日本語とほぼ同じ発音ですが、日本にはない激音、濃音は韓国語特有の発音です。何度も声に出して練習しましょう。
①子音の平音
基本となる平音は日本語と同じように発音すればOKです。息を軽く出して発音しましょう。母音の“ㅏ”をつけて覚えます。こちらが子音の一覧です。
ハングル | 가 | 나 | 다 | 라 | 마 | 바 | 사 | 아 | 자 | 하 |
英語表記 | ga | na | da | ra | ma | ba | sa | a | ja | ha |
名称 | 기역 | 니은 | 디귿 | 리을 | 미음 | 비읍 | 시옷 | 이응 | 지읒 | 히읗 |
発音 | カ | ナ | ダ | ラ | マ | パ | サ | ア | ジャ | ハ |
ではこれから子音を一つずつ解説します。
子音 ㄱ(기역…キオㇰ)
ㄱ(기억)は“k”または“g”の音で、軽く息を吐きながら発音します。日本語の「か行」または「が行」の音になります。
この「か行」になるのか、「が行」になるかは、単語の一番初めの文字がㄱである場合は「か行」になりますが、それ以外つまり2番目以降にㄱがくると「が行」になります。これを“有声音化”といいます。
詳しくは発音変化のルールの記事で説明していますのでそちらをご覧ください。
強く息を吐きながら発音すると“ㅋ”の音になってしまうので気をつけましょう。では先ほど勉強した母音をつけて発音を見ていきます。
ハングル | 가 | 갸 | 거 | 겨 | 고 | 교 | 구 | 규 | 그 | 기 |
英語表記 | ga | gya | geo | gyeo | go | gyo | gu | gyu | geu | gi |
発音 | ガ | ギャ | ゴ | ギョ | ゴ | ギョ | グ | ギュ | ギュ | ギ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 ㄴ(니은…ニウン)
ㄴ(니은)は“n”の音で、日本語の「な行」の音になります。こちらも息を軽く吐きながら発音します。
ハングル | 나 | 냐 | 너 | 녀 | 노 | 뇨 | 누 | 뉴 | 느 | 니 |
英語表記 | na | nya | neo | nyeo | no | nyo | nu | nyu | neu | ni |
発音 | ナ | 二ャ | ノ | 二ョ | ノ | 二ョ | ヌ | 二ュ | ヌ | 二 |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 ㄷ(디귿…ティグッ)
ㄷ(디귿)は“t”または“d”の音で、日本語の「た行」または「だ行」の発音になります。
「た行」なのか「だ行」なのかは先ほどの「ㄱ」と同じように有声音化のルールにしたがいます。
強く息を吐きながら発音すると“ㅌ”の音になってしまうので気をつけましょう。
ハングル | 다 | 댜 | 더 | 뎌 | 도 | 됴 | 두 | 듀 | 드 | 디 |
英語表記 | da | dya | deo | dyeo | do | dyo | du | dyu | deu | di |
発音 | ダ | デャ | ド | デョ | ド | デョ | ドゥ | デュ | ドゥ | ディ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 ㄹ(리을…リウㇽ)
ㄹ(리을)は“r”の音で、日本語の「ら行」の発音になります。
ハングル | 라 | 랴 | 러 | 려 | 로 | 료 | 루 | 류 | 르 | 리 |
英語表記 | ra | rya | reo | ryeo | ro | ryo | ru | ryu | reu | ri |
発音 | ラ | ラャ | ロ | リョ | ロ | リョ | ル | リュ | ル | リ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 ㅁ(미음…ミウㇺ)
ㅁ(미음)は“m”の音で、日本語の「ま行」の発音になります。
ハングル | 마 | 먀 | 머 | 며 | 모 | 묘 | 무 | 뮤 | 므 | 미 |
英語表記 | ma | mya | meo | myeo | mo | myo | mu | myu | meu | mi |
発音 | マ | ミャ | モ | ミョ | モ | ミョ | ム | ミュ | ム | ミ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 ㅂ(비읍…ピゥプ)
ㅂ(비읍)は“p”または“b”の音で、日本語の「ぱ行」または「ば行」の発音になります。
こちらも有声音化に従って発音しましょう。
強く息を吐きながら発音すると“ㅍ”の音になってしまうので気をつけましょう。
ハングル | 바 | 뱌 | 버 | 벼 | 보 | 뵤 | 부 | 뷰 | 브 | 비 |
英語表記 | ba | bya | beo | byeo | bo | byo | bu | byu | beu | bi |
発音 | バ | ビャ | ボ | ビョ | ボ | ビョ | ブ | ビュ | ブ | ビ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 ㅅ(시옷…シオッ)
ㅅ(시옷)は“s”の音で、日本語の「さ行」の発音になります。
ハングル | 사 | 샤 | 서 | 셔 | 소 | 쇼 | 수 | 슈 | 스 | 시 |
英語表記 | sa | sya | seo | syeo | so | syo | su | syu | seu | si |
発音 | サ | シャ | ソ | ショ | ソ | ショ | ス | シュ | ス | シ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 ㅇ(이응…イウン)
ㅇ(이응)は 無音で、母音がついて初めて発音されます。
ハングル | 아 | 야 | 어 | 여 | 오 | 요 | 우 | 유 | 으 | 이 |
英語表記 | a | ya | eo | yeo | o | yo | u | yu | eu | i |
発音 | ア | ヤ | オ | ヨ | オ | ヨ | ウ | ユ | ウ | イ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 지(지읒…ジウッ)
ㅈ(지읒)は“j”の音で日本語の「ざ行」または「じゃ行」になります。ですが韓国の方は正確に「ざ」と「ず」と「ぜ」と「ぞ」いう発音ができません。「자.지.주.재.조」は「ジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョ」になります。
強く息を吐きながら発音すると“ㅊ”の音になってしまうので気をつけましょう。
ハングル | 자 | 쟈 | 저 | 져 | 조 | 죠 | 주 | 쥬 | 즈 | 지 |
英語表記 | ja | jya | jeo | jyeo | jo | jyo | ju | jyu | jeu | ji |
発音 | ジャ | ジャ | ジョ | ジョ | ジョ | ジョ | ジュ | ジュ | ジュ | ジ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
子音 (히읗…ヒウッ)
ㅎ(히읗)は“h”の音で、日本語の「は行」になります。
ハングル | 하 | 햐 | 허 | 혀 | 호 | 효 | 후 | 휴 | 흐 | 히 |
英語表記 | ha | hya | heo | hyeo | ho | hyo | hu | hyu | heu | hi |
発音 | ハ | ヒャ | ホ | ヒョ | ホ | ヒョ | フ | ヒュ | フ | ヒ |
※上にある母音の発音(口の開け方)に注意して発音しましょう。
単語例)
- 가다(行く)⇒発音:カダ
- 너구리(タヌキ)⇒発音:ノグリ
- 도로(道路)⇒発音:ドロ
- 라디오(ラジオ)⇒発音:ラディオ
- 아마(たぶん)⇒発音:アマ
- 비(雨)⇒発音:ビ
- 사자(ライオン)⇒発音:サジャ
- 오이(きゅうり)⇒発音:オイ
- 하마(カバ)⇒発音:ハマ
文字の名称(기역など)も書きましたが、覚えておくとパッチムを勉強する時に役立ちます。
また少し混乱しますが、有声音化のルールで最初の文字は濁音にはならないといいましたが、絶対ではありません。子音の発音自体は、どちらかといえば濁音にするほうが激音との区別がつけやすいかもしれません。
②子音の濃音(のうおん)
濃音は基本の子音がダブルになっていますね。日本語の小さい“っ”が韓国語には無いのですが、濃音が“っ”に似たような発音になります。濃音の文字がはじめにくる場合は小さい“っ”を前につけて発音するような感じで、少しためてから初めの文字を発音する感じです。
ハングル | 発音 | 名称 | 発音のコツ | |
까 | kka | ッカ | 쌍기역 | 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“カ”という |
따 | tta | ッタ | 쌍디귿 | 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“タ”という |
빠 | ppa | ッパ | 쌍비읍 | 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“パ”という |
싸 | ssa | ッサ | 쌍시옷 | 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“サ”という |
짜 | ccha | ッチャ | 쌍지읒 | 息を止めてに前に小さい“っ”をつけて“チャ”という |
따の発音の例: バッタ
빠の発音の例: 葉っぱ
싸の発音の例: キッサテン(喫茶店)
짜の発音の例: ぽっちゃり
赤の部分がそのまま濃音の発音になります。ちょっと発音自体が間の抜けた感じになりますが、それでOKです。
初めは練習して意識してもいま一歩感覚的に難しいと思います。あまり深く考えずいくつか単語を覚え、少しずつ発音にも注意していったらいいと思います。
単語例)
- 아까(さっき)⇒ 発音:アッカ
- 따로(別々に)⇒ 発音:ッタロ
- 뽀뽀(ちゅう)⇒ 発音:ッポッポ
- 싸다(安い)⇒ 発音:ッサダ
- 짜다(しょっぱい)⇒ 発音:ッジャダ
③子音の激音(げきおん)
激音の発音は息の出し方と、アクセントがポイントです。
息を強く出すことを意識しながら、2文字目以降に濃音がくるの場合はアクセントを後ろにもってくるとといいでしょう。
ハングル | 発音 | 名称 | 発音のコツ | |
카 | ka | カ | 키읔 | 息を強く出して“カ” |
타 | ta | タ | 티읕 | 息を強く出して“タ” |
파 | pa | パ | 피읖 | 息を強く出して“パ” |
차 | cha | チャ | 치읓 | 息を強く出して“チャ” |
単語例)
- 카레(カレー)⇒発音:カレ
- 토마토(トマト)⇒発音:トマト
- 피자(ピザ)⇒発音:ピジャ
- 하차(下車)⇒発音:ハチャ
プサンには“구포(クポ)”というところがあって私は運転手さんに「구포에서 내려주세요(クポで下ろしてください)」と言ったのですが通じませんでした。この時わたしは“구포”を“구보”と発音していたんですね。
ただ日本語で“クポ”と言うとアクセントが前の“ク”のところにあり、クポ(↘)このようになります。発音は“구보”になるわけですね。
それを激音の“포”を発音するにはアクセントを意識的に後にもってきてクポ(↗)このように発音します。この時発音が“구포”になるわけです。
日本人的には“ポ”は“ポ”じゃないかと思ってしましますよね(笑)
このように激音が後ろにくる場合激音の発音が難しい場合は、このようにアクセントを後ろにもっていくことで正しく発音できるようになります。
韓国語の反切表(基本の母音)
全部発音を覚えたところで反切表を読んでみましょう。
ㅏ(a) | ㅑ(ya) | ㅓ(eo) | ㅕ (yeo) | ㅗ (o) | ㅛ (yo) | ㅜ (u) | ㅠ (yu) | ㅡ (eu) | ㅣ(i) | |
ㄱ(g)기역 | 가 | 갸 | 거 | 겨 | 고 | 교 | 구 | 규 | 그 | 기 |
ga | gya | geo | gyeo | go | gyo | gu | gyu | geu | gi | |
ㄴ(n)니은 | 나 | 냐 | 너 | 녀 | 노 | 뇨 | 누 | 뉴 | 느 | 니 |
na | nya | neo | nyeo | no | nyo | nu | nyu | neu | ni | |
ㄷ(d) 디귿 | 다 | 댜 | 더 | 뎌 | 도 | 됴 | 두 | 듀 | 드 | 디 |
da | dya | deo | dyeo | do | dyo | du | dyu | deu | di | |
ㄹ (r) 리을 | 라 | 랴 | 러 | 려 | 로 | 료 | 루 | 류 | 르 | 리 |
ra | rya | reo | ryeo | ro | ryo | ru | ryu | reu | ri | |
ㅁ (m)미음 | 마 | 먀 | 머 | 며 | 모 | 묘 | 무 | 뮤 | 므 | 미 |
ma | mya | meo | myeo | mo | myo | mu | myu | meu | mi | |
ㅂ (b)비읍 | 바 | 뱌 | 버 | 벼 | 보 | 뵤 | 부 | 뷰 | 브 | 비 |
ba | bya | beo | byeo | bo | byo | bu | byu | beu | bi | |
ㅅ (s)시옷 | 사 | 샤 | 서 | 셔 | 소 | 쇼 | 수 | 슈 | 스 | 시 |
sa | sya | seo | syeo | so | syo | su | syu | seu | si | |
ㅇ (ng ) 이응 | 아 | 야 | 어 | 여 | 오 | 요 | 우 | 유 | 으 | 이 |
a | ya | eo | yeo | o | yo | u | yu | eu | i | |
ㅈ (j)지읒 | 자 | 쟈 | 저 | 져 | 조 | 죠 | 주 | 쥬 | 즈 | 지 |
ja | jya | jeo | jyeo | jo | jyo | ju | jyu | jeu | ji | |
ㅊ (ch) 치읓 | 차 | 챠 | 처 | 쳐 | 초 | 쵸 | 추 | 츄 | 츠 | 치 |
cha | chya | cheo | chyeo | cho | chyo | chu | chyu | cheu | chi | |
ㅋ (k)키읔 | 카 | 캬 | 커 | 켜 | 코 | 쿄 | 쿠 | 큐 | 크 | 키 |
ka | kya | keo | kyeo | ko | kyo | ku | kyu | keu | ki | |
ㅌ (t)티읕 | 타 | 탸 | 터 | 텨 | 토 | 툐 | 투 | 튜 | 트 | 티 |
ta | tya | teo | tyeo | to | tyo | tu | tyu | teu | ti | |
ㅍ (p)피읖 | 파 | 퍄 | 퍼 | 펴 | 포 | 표 | 푸 | 퓨 | 프 | 피 |
pa | pya | peo | pyeo | po | pyo | pu | pyu | peu | pi | |
ㅎ (h)히읗 |
하 | 햐 | 허 | 혀 | 호 | 효 | 후 | 휴 | 흐 | 히 |
ha | hya | heo | hyeo | ho | hyo | hu | hyu | heu | hi | |
ㄲ (kk) 쌍기역 | 까 | 꺄 | 꺼 | 껴 | 꼬 | 꾜 | 꾸 | 뀨 | 끄 | 끼 |
kka | kkya | kkeo | kkyeo | kko | kkyo | kku | kkyu | kkeu | kki | |
ㄸ (tt) 쌍디귿 | 따 | 땨 | 떠 | 뗘 | 또 | 뚀 | 뚜 | 뜌 | 뜨 | 띠 |
tta | ttya | tteo | ttyeo | tto | ttyo | ttu | ttyu | tteu | tti | |
ㅃ (pp) 쌍비읍 | 빠 | 뺘 | 뻐 | 뼈 | 뽀 | 뾰 | 뿌 | 쀼 | 쁘 | 삐 |
ppa | ppya | ppeo | ppyeo | ppo | ppyo | ppu | ppyu | ppeu | ppi | |
ㅆ (ss) 쌍시옷 | 싸 | 쌰 | 써 | 쎠 | 쏘 | 쑈 | 쑤 | 쓔 | 쓰 | 씨 |
ssa | ssya | sseo | ssyeo | sso | ssyo | ssu | ssyu | sseu | ssi | |
ㅉ (cch) 쌍지읒 | 짜 | 쨔 | 쩌 | 쪄 | 쪼 | 쬬 | 쭈 | 쮸 | 쯔 | 찌 |
ccha | cchya | ccheo | cchyeo | ccho | cchyo | cchu | cchyu | ccheu | cchi |
日本語表記を抜いてみましたので、口の開け方に注意しながら発音の練習をしましょう。
少し自信がついたらテストをしてみましょう。テストはパッチムのない単語だけを集めましたので簡単です。いくつできるか挑戦してみてください。
テストの記事はこちらからどうぞ。
韓国語の反切表(二重母音)
次に二重母音を勉強します。
二重母音とは言葉のとおり母音と母音が合わさって作られた母音です。例えば ㅏ(a)+ㅣ(i)=ㅐ(e) といったかんじで作られます。
二重母音は次の11個です。
エ(ae) | イェ(yae) | エ(e) | イェ(ye) | ワ(wa) | ウェ(woe) |
ㅐ | ㅒ | ㅔ | ㅖ | ㅘ | ㅙ |
ウィ(we) | ウォ(wo) | ウェ(we) | ウィ(ui) | ウィ(eui) | |
ㅚ | ㅝ | ㅞ | ㅟ | ㅢ |
二重母音の一つひとつ発音はこちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
二重母音を覚えたら二重母音の反切表を一通り読めるようになりたいですね。二重母音の反切表は下の事にありますのでご確認ください。
パッチムの発音を覚えよう
二重母音まで読めるようになったら最後にパッチムの発音を勉強しましょう。
この左の図の子音がパッチムになります。
パッチムという概念が日本語にはないので、“難しいのでは?”と思いますよね。
けれども実は日本語でも同じような発音を使っています。パッチムの発音は舌の位置と口の開け方に注意しましょう。
パッチムㄱ,ㅋ,ㄲの発音
パッチムㄱ,ㅋ,ㄲの発音は“k”の音になります。コツは次の例をみてください。
例)はっか ⇒ はっか ⇒ 학、節句(せっく)⇒ せっく ⇒섹
「はっか」「節句」の “っ”の発音がㄱ,ㅋ,ㄲと同じ。直後にカ行がくる単語。はっかを「はっ」、節句を「せっ」で止めると“학”、“섹”の発音になる。
舌と口の形 ⇒ 口は開けて止める、舌は動かない
パッチムㄴの発音
パッチムㄴの発音は“n”の音になります。コツは次の例をみてください。
例)みんな ⇒ みんな ⇒민、ペンネ⇒ ペンネ ⇒펜
「みんな」「ペンネ」の“ん”の発音、直後にナ行がくる単語。みんなを「みん」、ペンネを「ペン」で止める。
舌と口の形 ⇒ 舌は上の歯の裏側につけて軽く噛むかはさむ
パッチムㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎの発音
パッチムㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎの発音は“t”の音になります。コツは次の例をみてください。
例)きっと ⇒ きっと ⇒킫、ヨット⇒ ヨット ⇒욛
「きっと」「ヨット」の“っ”の発音、直後にタ行がくる単語。きっとを「きっ」、ヨットを「ヨッ」で止める。
舌と口の形 ⇒ 舌が上の歯の裏側につく
パッチムㄹの発音
パッチムㄹの発音は“l”の音になります。コツは次の例をみてください。
例)きっと ⇒ きっと ⇒킫、ヨット⇒ ヨット ⇒욛
「ヒラリークリントン」「クラリネット」の“ら”の発音、直後にラ行がくる単語。ヒラリークリントンを「ヒラ」、クラリネットを「クラ」で止める。
舌と口の形 ⇒ 舌が上の歯または口の上部につく
パッチムㅁの発音
パッチムㅁの発音は“m”の音になります。コツは次の例をみてください。
例)カンマ ⇒ カンマ ⇒감、さんま⇒ さんま ⇒삼
「カンマ」「さんま」の”ん”の発音、直後にマ行がくる単語。カンマを「カン」、さんまを「さん」で止める。
舌と口の形 ⇒ 口を結ぶ
パッチムㅂ,ㅍの発音
パッチムㅂ,ㅍの発音は“p”の音になります。コツは次の例をみてください。
例) はっぱ⇒ はっぱ ⇒합、ポップ⇒ ポップ ⇒폽
「はっぱ」「ポップ」の“っ”の発音、直後にパ行がくる単語。はっぱを「はっ」、ポップを「ポッ」で止める。
舌と口の形 ⇒ 口を結ぶ
パッチムㅇの発音
パッチムㅇの発音は“ng”の音になります。コツは次の例をみてください。
例)考える⇒ かんがえる⇒캉、キング⇒ キング ⇒킹
「がんがえる」「キング」の“ん”の発音、直後にガ行がくる単語。考えるを「かん」、キングを「キン」で止める。
舌と口の形 ⇒ 口はポカンと開ける、舌は動かない
パッチムの発音の記事でより詳しく解説していますので気になる方はこちらからご覧ください。
韓国語の発音のコツとまとめ
母音、子音、二重母音、パッチムと勉強してきましたが大まかに理解できたでしょうか。意外と難しかったのではないでしょうか。
ここで“どうやったら発音をしっかり覚えられるか”についてですが、いくつかのポイントを押さえていくことで差が出ると思っています。
- たくさん聴いてたくさん話すこと
ではないかと思います。アプリやYouTube、CDなどでたくさん聴きましょう。
発音は初めから正しく完璧に覚えることはまず難しいと思ったほうがいいでしょう。あまり厳密になりすぎずマイペースに、楽しく続けることです。語学は続けていくことが一番大切なポイントになります。
また“話すこと”は相手がいないので難しいという方も多いと思います。けれどアウトプットはとても大切です。本当は相手がいて間違いを指摘してもらうとしっかり覚えられますし、違いがハッキリ理解できるようになるのですが、難しければオウムのように真似をすることでもとても効果があります。
いっぺんに発音をマスターしようとせず少しづつでもいいので頑張りましょう!応援しています。
では次は単語を覚えていきましょう。単語のまとめ記事があります。まずは名詞から覚えるといいでしょう。
コメント