【韓国語の文法】文字構成と文章構成、助詞
韓国語は日本語に似ている点が多いのでとても覚えやすい言語です。
また日本語の文章と語順が同じなので単語などが分かれば、日本の文章をそのまま韓国語に置き換えられます。
ただ韓国語は日本語の「あいうえお」と違って文字自体が母音と子音が組み合わされて作られています。なぜこんな文字になるんだろうと疑問に思った方もいるのではないかと思います。日本人から見たら丸と棒ですよね。
そんな方にこちらの記事ではその文字構成と文章構成、そして助詞を詳しく解説します。
韓国語の文字
韓国語の文字にも日本語の“あいうえお”にあたる母音と、“カナダラマ”にあたる子音があります。まずそちらをご紹介します。
1.韓国語の母音
日本語の母音は「あいうえお」だけですが、韓国語の母音は日本語よりも少し多くあります。また韓国語の母音には2種類あり基本の母音、そして二重母音があります。まずは基本の母音10個から見てみましょう。
ア(a) | ヤ(ya) | オ(eo) | ヨ(yeo) | オ(o) |
ㅏ | ㅑ | ㅓ | ㅕ | ㅗ |
ヨ(yo) | ウ(u) | ユ(yu) | ウ(eu) | イ(i) |
ㅛ | ㅜ | ㅠ | ㅡ | ㅣ |
次に二重母音11個です。
エ(ae) | イェ(yae) | エ(e) | イェ(ye) | ワ(wa) | ウェ(woe) |
ㅐ | ㅒ | ㅔ | ㅖ | ㅘ | ㅙ |
ウィ(we) | ウォ(wo) | ウェ(we) | ウィ(ui) | ウィ(eui) | |
ㅚ | ㅝ | ㅞ | ㅟ | ㅢ |
2.韓国語の子音
子音には平音、濃音、激音の三種類があります。まずは平音からです。
ハングル | ㄱ | ㄴ | ㄷ | ㄹ | ㅁ | ㅂ | ㅅ | ㅇ | ㅈ | ㅎ |
名称 | 기역 | 니은 | 디귿 | 리을 | 미음 | 비읍 | 시옷 | 이응 | 지읒 | 히읗 |
濃音
ハングル | ㄲ | ㄸ | ㅃ | ㅆ | ㅉ |
名称 | 쌍기역 | 쌍디귿 | 쌍비읍 | 쌍시옷 | 쌍지읒 |
激音
ハングル | ㅋ | ㅌ | ㅍ | ㅊ |
名称 | 키읔 | 티읕 | 피읖 | 치읓 |
こちらの子音、そして先ほどの母音が合わさって文字ができます。
韓国語の文字構成
次にどのように作られているのかをみてみましょう。
文字構成にはパターンがあります。そのパターンを覚えましょう。
それが分かるようになればどんな文字も読めるようになります。
1.基本の文字構成(文字が作られる型)
まずは基本の文字構成を学んでいきましょう。ハングルのすべての文字はこの基本構成でもって作られています。
①母音+子音 … 2パターン
まず初めに子音と母音1つずつのパターンです。このパターンは2つあります。ですがその前に、母音が子音がよく分からなければ難しくなってくるので、母音と子音をもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事を参考にしてください。
パターンA.子音が左側、母音が右側にくる
文字構成の1つ目は子音が左側に、そして母音が右側にくるパターンです。

パターンB.子音が上側、母音が下側にくる
次に子音が上に、そして母音が下にくるパターンです。
書き順は日本語と同じで左から右、上から下です。
② 子音+母音2コ(二重母音) → 2パターン
次に母音が2つ付く文字もあります。これが二重母音ですね。
子音が左上側、そして右側に母音その横にもう1つ母音がくる
こちらも書き順はこの順番になります。
子音が左上側、そして右側に母音その下にもう1つ母音がくる
書き順もこの順番になります。
2.パッチムのある文字構成
今までは基本の文字構成を学びましたが、次にパッチムを勉強していきます。
さきほどの①と②の文字構成のパターンの下に子音がつきますが、それがパッチムになります。こちらも決まったパターンがあり、パターンは2つです。
基本の文字構成①のパターンにパッチムがつく
パッチムが1コつく文字と2コつく文字があります。
1.パターンA(子音が左側、母音が右側)+パッチム(子音)
基本の文字構成①のパターンA(左に子音、右に母音)の下にパッチムである子音が1つ付く場合と2つ付く場合があります。

パッチム1コ

パッチム2コ
2.パターンB(子音が上側、母音が下側)+パッチム(子音)
次は基本の文字構成①の子音の下に母音がくるパターンBのその下にパッチムである子音が付くパターンです。こちらもパッチムが1つと2つ付く場合があります。

パッチム1コのパターン

パッチム2コのパターン
基本の文字構成② のパターンにパッチムがつく。
最後に基本の文字構成②のパターンにパッチムが付く場合です。

構成はこれだけになります。パターンはそれほど多くないですね。

ちょっと複雑かも
文字構成が分かってもハングルが読めなければ韓国語は分かりませんよね。ハングルの発音を詳しく解説した記事がありますのでそちらで確認してください。
文章の語順を学ぼう
韓国語の語順は日本語とほぼ同じといってよく、先ほども言いましたが日本語の文を韓国語の単語に置き換えるだけで文ができてしまうとても覚えやすい言語です。
①文章の語順は日本語と同じである
英語の語順は「主語(~が)+動詞(~する)+目的語(~を)」と動詞が先にきたりして学ぶにも若干頭が混乱してしまうところがあります、。
しかし韓国語の語順は日本語と同じで「主語(~が)+目的語(~を,~に)+動詞(~する)。」になります。ですので英語よりは文法的には易しいですね。
お父さんが(主語)会社に(目的語)行く。(動詞)
このようにほぼ同じであると覚えればいいでしょう。
②修飾語は被修飾語の前につく
また修飾語(形容詞、副詞)は被修飾語の前につきます。これも同じです。
昨日ピンクの 服を買いました。
この場合핑크が形容詞で服が被修飾語になりますね。このように形容詞や副詞を日本語と同じようにつければOKです。
ですので韓国語の単語がいくつか分かれば、日本語の文をそのまま韓国語の単語に置き換て文にしてしまえばいいのです。
助詞を覚えよう
次に助詞を勉強していきましょう。さて助詞とは何でしょうか?
韓国語も 내가 →내(名詞)+가(助詞)のように助詞がつきます。
日本語のどの助詞が韓国語のどの助詞にあたるのか見ていきましょう。
日本語 | パッチム | 韓国語 |
~は | なし | ~는 |
あり | ~은 | |
~が | なし | ~가 |
あり | ~이 | |
~を | なし | ~를 |
あり | ~을 | |
~と | なし | ~와 |
あり | ~과 | |
~하고 | ||
~で(手段) | なし | ~로 |
あり | ~으로 | |
~へ(場所) | ~에 | |
~で(場所) | ~에서 | |
~も | ~도 | |
~の(所有) | ~의 | |
~に | ~에게,한테 |
上の表にあるように韓国語はパッチムがあるか無いかでつくものが違ってきます。基本的にはパッチムがある単語には“ㅇ(イウン)”が付いた助詞をつけます。
「~は」にあたる「~은」で見てみましょう。
“~”の部分には名詞がきますが、
名詞にパッチムが無いもの ⇒ ~는【子音だけのものを使う】
◆「~と」の助詞は「~하고」も使います。これはパッチムとは関係なくどちらでも使え、会話でよくつかいます。
◆「~와と~과」は使い方が逆になります。つまりパッチムがあるものは「~과」をないものは「~와」をつかいます。
文字構成と文章構成、助詞まとめ
文字構成、文章構成、助詞を見てきました。これだけを見てみると何だか複雑のように見えますが、単語や、文章に触れていくうちにだんだん慣れていくはずです。助詞はしっかり覚えたいですね。他は大体を理解して次の段階に行くことがいいかもしれません。頑張っていきましょう!
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