【韓国語の勉強】パッチムの発音のコツ|パッチム2個の発音も解説

パッチム 韓国語学習
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韓国語を勉強するなかでこのパッチムの発音で、つまづく方も多いのではないでしょうか。

そもそも日本語はひらがなですべて発音できてしまいますが、韓国語は文字が組み合わされて構成されていて、その文字のルールに従って発音もされるという日本人にとっては一見難解な言語。

ましてパッチムという概念も日本語には無いのですから理解に苦しみますよね。

パッチムってどう発音するのかな。

でも心配はないです。

パッチムの発音はポイントを押さえて覚えれば難しくありません。

ここでしっかりとポイントを押さえて発音を覚えましょう。繰り返し学ぶなかでしっかり覚えられます。

韓国語のパッチムとは

パッチムとは韓国語で“받침”と書き“支える,台座”という意味で、この意味のように母音と子音が組み合わされた下に子音の文字で支えているので“받침”という言葉になったのですね。

このように子音(左)+母音(右)の下子音

または子音(上)+母音(下)の下子音

この下に入っている子音が「パッチム」と呼びます。

けれど実はパッチムの発音自体は日本語の単語の中にひそんでいる発音で、日本人は知らずにまた意識せずに使っているのです!!

ですのでコツをつかめば難しくありません。

基本のパッチム

子音は19個ありますが、そのうちでパッチムで使う子音は16個です。

そしてその文字の発音は7種類だけです。文字は違うのですが同じ発音をするものがあるのですね。

口の形、舌の位置などは意識をして発音することがとても重要です。
子音 発音の方法 舌の位置,状態
ㄱ,ㅋ,ㄲ kの音 「はっか」「節句」の“っ”の発音、直後にカ行がくる単語 口は開けて止める、舌は動かない
nの音 「みんな」「ペンネ」の“ん”の発音、直後にナ行がくる単語 舌は上の歯の裏側につけて軽く噛むかはさむ
ㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎ tの音 「きっと」「ヨット」の“っ”の発音、直後にタ行がくる単語 舌が上の歯の裏側につく
lの音 「ヒラリークリントン」「クラリネット」の“ら”の発音、直後にラ行がくる単語 舌が上の歯または口の上部につく
mの音 「カンマ」「さんま」の”ん”の発音、直後にマ行がくる単語 口を結ぶ
ㅂ,ㅍ pの音 「はっぱ」「ポップ」の“っ”の発音、直後にパ行がくる単語 口を結ぶ
ngの音 「がんがえる」「キング」の“ん”の発音、直後にガ行がくる単語 口はポカンと開ける、舌は動かない

このように同じ枠内の文字は同じ発音になります。

始めは難しいとは思いますが、文字を意識して見ながら少しずつ発音を正しく覚えていく必要があります。

では1つずつ発音のコツを説明します。

パッチムㄱ,ㅋ,ㄲの発音

パッチムㄱ,ㅋ,ㄲの3つは全て同じ発音になります。

「はっか」と言おうとしながら「か」を発音せず、「はっ」で止めると「학」の発音になります。口は開いたままで舌は中間で動かず中間で浮いた感じです。

はっか → はっで止める ⇒
ミント

「パック」と言おうとしながら「ク」を発音せず、「パッ」で止めると「팍」になります。

パック → パッで止める ⇒

パック

この様な感じで発音すればパッチムㄱ,ㅋ,ㄲの発音になります。言ったあとの口の形や舌の位置を意識して他の単語も練習してみましょう。

パッチムㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎの発音

ㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅈ,ㅊの発音も全部同じ発音になります。

「きっと」と言おうとしながら「と」を発音せず、「きっ」でとめると「긷」などのtの音になります。

きっと → きっで止める ⇒ 긷などの“ t ” の発音

「ヨット」と言おうとしながら「ト」を発音せず、「ヨッ」でとめると「엿」(この時、「ヨ」の発音は“あ”の口で言う)などのtの発音になります。

ヨット → ヨッで止める ⇒ 엿などの“ t ” の発音
ヨット

これも同じように発音した後口をそのまま止めて、口の形、舌の位置を確認してどのように発音するのか確認し、ほかの単語でㄷ,ㅌ,ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅎがパッチムのものを練習してみましょう。

パッチムㅂ,ㅍの発音

パッチムㅂ,ㅍの発音も同じ発音になります。

「はっぱ」と言おうとしながら「ぱ」を発音せず、「はっ」で止めると「합」の発音になります。

この時「はっぱ」の「ぱ」を発音してしますと口は開きますが、「ぱ」を発音せず「はっ」で止めると口は閉じた状態になるのが分かるでしょうか。

はっぱ → はっで止める ⇒
葉っぱ

「きっぷ」と言おうとしながら「ぷ」を発音せず、「きっ」で止めると「깊」の発音になります。こちらも同じように口は閉じた状態です。

きっぷ → きっで止める ⇒
切符

パッチムㄹの発音

そしてパッチムの中で特に難しいといわれるのはまず「ㄹ」パッチムでしょう。この発音は「らる」というのを一度だけ言うと最後に口がとがって「う」がのこりますが、続けて何度も「らるらるらるらる」言うと「ㄹ」の発音になってきます。この続けた時の「る」が「ㄹ」の発音です。

同じように「ヒラリークリントン」の「ヒラリー」の「ヒラリ」を言おうとしながらも「リ」を言わず止めると「랄」の発音になります。この時口は開いたままで舌は舌の先が上あごの上についています。

ヒラリ→ ヒラで止める ⇒

「クラリネット」も同様に「クラリ」を言いながら「クラ」で止めると「랄」の発音になります。

クラリ→クラで止める ⇒  
クラリネット

パッチムㄴ,ㅇ,ㅁの発音

また「ㄴ」「ㅇ」「ㅁ」の発音は全部同じ「ん」になりがちですが、口の動きや舌の位置に注意して発音しなければいけません。

「밤」と「방」と「반」は日本語で書けばみんな「パン」になりますが、この口や舌の動きでまったく違ってきます。

「밤」は夜「방」は部屋「반」は半分という意味です。動画などで口の動きや舌の位置を見ながら,また発音をよく聴いて正しく覚えましょう。

밤の画像
방の画像
반の画像
  •  → パㇺ(パにムを言いながら口を尖らせず閉じる。)
  •  → パパに口を開けてンを発音して口の動きを止める。口は空いたまま。)
  •  → パパにンを言いながら舌を上の歯に付けて舌を軽くかむ。口は少しだけ開く)

コツをつかむのにこちらの動画がいいと思いましたので参考にしてください。(10分くらいで学べます。)

韓国語のダブルパッチム

基本はパッチムが1つ付きますが、横にもう1つ付くものもありこれをダブルパッチムといいます。

二重母音の文字

こちらのように가の下にㅂとㅅのパッチムがついていますね。

子音が横に2つ並んでいます。

え?ダブルパッチム?わかりにくそう…

パッチムが1つだけでも難しいのに

けれど単語はそれほど多くなく、30個程度なので安心してください!

よく使うものもあるので単語を学んでいけば自然と覚えていけますよ。

ダブルパッチムは11個で、発音そのものは5種類です。

ㄳ,ㄺ kの音
ㄵ,ㄶ nの音
ㄼ,ㄽ,ㄾ,ㅀ lの音
mの音
ㅄ,ㄿ pの音

音の出し方、口の動きや舌の位置などは上の表の音の同じものと一緒です。

 

2つもパッチムがあってどっちを読んだらいいのか迷いますが、ダブルパッチムの発音のコツは、ほとんどが左側の子音だけを発音すると言うことです。

左側の子音を発音‼

2個のパッチム

韓国語 意味 読み方
分け前、取り分、役割 モㇰ
앉다 座る アンタ
얹다 のせる、上げる オンタ
値、価値、値打ち カプ
많다 多い マンタ
꿇다 ひざまづく ックㇽタ
괜찮다 大丈夫だ クェンチャンタ
끓다 沸く ックㇽタ
잃다 失う イㇽタ
싫다 嫌だ シㇽタ
얇다 薄い ヤㇽタ
넓다 広い ノㇽタ
여덟 ヨドル
핥다 なめる ハㇽタ

けれど例外があるのでそれだけは覚えましょう。

ㄺ,ㄻ,ㄿだけは右側の子音発音します。

こちらの単語ですね。

ダブルパッチムの発音

韓国語 意味 読み方
タㇰ
フㇰ
읽다 読む イㇰタ
맑다 清い、澄んでいる マㇰタ
밝다 明るい パㇰタ
暮らし、生 サㇺ
젊다 若い チョムタ
옮다 移る オㇺタ

ㄼは本来左のパッチムを読みますが、밟다(踏む)だけは右のパッチムを読みます→パプタ

発音の変化

次に発音の変化について解説します。

いままで解説した内容が基本ですがパッチムの後にどんな子音がくるかで発音が変化したりもします。

ちょっと複雑なので単語、文章に少しずつ慣れてからしっかりと覚えていけばいいと思います。

1.連音化(リエゾン)

連音化、リエゾンについてです。リエゾンとは連音化のことで韓国語だけでなく、もともとはフランス語における連声の一種のことを言い英語やイタリア語にもあります。

言葉のごとく“音が連なって変化”します。

これはそのまま読めば発音自体が難しいものを、リエゾンすることによって発音しやすくなっています。

リエゾンするのはパッチムの子音の後に母音である“ㅇ”が来た場合、パッチムがこの“ㅇ”と繋がって発音が変化します。

例)

  • 오늘은(今日は) → ただ読めば「オヌルウン」になりますが、これが“오느른”「オヌルン」と発音します。パッチムのㄹがㅇと繋がって一つになり、ㄹの発音になっています。
  • 책이 (本が)→ 同じように「チェグイ」になりますが、これが“채기”「チェギ」と発音します。パッチムのㄱがㅇと繋がって、ㄱの発音になっています。

基本的にはこのように前の子音の音に変化します。このパッチム“ㅇ”をしっかりと覚えましょう。

また、二重母音の場合はパッチムの二つの子音の右側がリエゾンし、両方発音します。

例)

  • 읽었어(読んだ) → “일거써”「イㇽゴッソ」と読みます。これを普通に単語別に読んだらとても難しくなりますね。
  • 삶은 (煮た)→ “살믄”「サㇽムン」と読みます。

このようにリエゾンすることでかえって発音がしやすくなっています。

2.激音化

パッチムの子音がㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅈの後にがくる場合、パッチムとが合体して激音に変化します。

  • ㄱ → ㅋ
  • ㄷ→ ㅌ
  • ㅂ → ㅍ
  • ㅈ → ㅊ

に変化するということです。

例)

  • 음악회(音楽会)→ “으마쾨”「ウマッケ」と発音します。パッチムのㄱがㅋの発音に変化しています。
  • 입학 (入学)→ “이팍”「イパㇰ」と発音します。パッチムのㅂがㅍの発音に変化しています。

3. 濃音化

パッチムの子音がㄱ,ㄷ,ㅂの後にㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅅ,ㅈがくる場合、パッチムとが合体して濃音に変化します。

  • ㄱ → ㄲ
  • ㄷ→ ㄸ
  • ㅂ → ㅃ
  • ㅈ → ㅉ

に変化するということです。

例)

  • 입구(入口)→ “이꾸”「イック」と発音します。
  • 식당(食堂)→ “식땅”「シㇰタン」と発音します。

これ以外にも発音の変化はいくつかあるのですが、初心者には全部覚えるには無理があります。

それでも発音の変化についてより詳しく勉強したいという方は、下の記事を参考にしてください。

韓国語の発音変化のルールまとめ|詳しく解説しました!【重要】
韓国語の発音の変化のルールを解説します。韓国語と日本語の大きな違う点は発音にあります。いろいろな変化のルールがあり初心者の方には少し難しいかもしれません。順に詳しく例も入れながら説明しますのでだいたいの内容を把握できたらいいと思います。

あせらず頑張っていきましょう!!

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